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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
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022話 『ガリウスの秘密と真実・中編』

今回、四人目の敵の登場です。



ガリウス達が時空閉鎖広域結界を防いで皆のところへ向かおうとしていたそのころ、


「な、なんだってんだ! あの紫の膜は!? どんどん他の奴らが飲み込まれていってるぞ!」

「任せて! クリスさん!」

「はい!」

「解咒!!」


鈴架とクリスはすぐに解咒をし力を解放し、


「わたくし達を守って! 極覇閃光!」

「いっくよぉ! 爆雷陣!」


鈴架とクリスはそれぞれ防御術をだしてガリウス同様に時空閉鎖広域結界を防いでいた。


「ふぅ…助かったぞ二人とも」

「ありがとね鈴架、クリス!」

「はい。…ですが他の生徒さん達は救えませんでした」

「たしかにな…だが死んでるわけじゃなさそうだ。見てみな、他のやつらはただ動きが止まってるだけみたいだぜ」

「その通りよ」

『!!』


その時、後ろから声がして皆は一斉に振り向いた。

そこにはガリウスと海斗と瑪瑙の三人がいた。


「あ、ガリウスさん。それに海斗さんに瑪瑙ちゃんも…」

「無事だったんですね皆さん!」

「はい、なんとか…それよりこれはなんなんですか?」

「これは時空閉鎖広域結界よ!」

「時空閉鎖広域結界、ですか…?」

「えぇ。手短に説明すると―――…」


そしてガリウスは先程海斗と瑪瑙に説明したことを再び一同に話した。


「…つまりこれは特殊な結界で俺たち以外は時が止まってしまったんですね?」

「そう…。そしてこれは結界を張った本人にしか解けないわ」

「まるで俺たちを誘っているみたいだな…? 秦兄?」

「だな」


翔が秦に賛同を求めていた。


「たぶんそうね。その証拠に何者かの力が校庭の方に集中しているわ!」

「それなら罠かもしれませんがその人を倒さなきゃこれは解けませんからあえて受けて立ちましょう!」

「そうだねお姉ちゃん!」

「そうこなくちゃな!」


真紅の言葉に全員は声をあげる。


「瑪瑙いくぞ!」

「はいです!」


そして瑪瑙は刀へと姿を変える。


そして一同は一斉に、


『解咒!!』


力を開放する。


「よしいくぜ!」


そして一同は校庭へと向かっていった。



◆◇―――――――――◇◆



…しかし一同以外にも結界の中で動けるものがいたらしく、


「いけ…天空…」

「はっ! ご主人!」


すると謎の人物が放った『天空』という喋る鳥は窓から飛び出していった…。


「…さて、この聖なる学園の秩序を乱す輩は何者かな…?」


その生徒は厳しい顔つきでそう喋っていた。



◆◇―――――――――◇◆



そして一同は校庭へとやってきた。


「これはっ!」


一同は校庭へとやってきたと同時に驚きの表情を隠せないでいた。

なんと校庭には影が融合した瞬影がなん体も徘徊していたのだ。


「あれが“瞬影”ですか…!」

「あぁ、そうだ」


鈴架の問いに秦が答える。


「確かにわたくしを含めて鈴架ちゃんと海斗さんと真紅さんは実際に戦うのは初めてですが…」

「なんとかしなきゃいけないわ!」

「そうだな! とりあえずやつらはスピードはただの影どもとは段違いだから気をつけろよ!」


翔は一度対峙しただけに瞬影の強さは身に沁みて分かっていた。


「私は後ろから皆さんをアシストします! 頑張ってください!」

『はい!』


ガリウスの後ろで待機して見守っているという言葉に全員は声を出して構えた。

そして掛け声と同時に真紅、鈴架、クリス、海斗、秦、翔は散開した。


「まずはこいつらを操る張本人・来豪を捜し出すぜ!」

「あぁ! みんな、来豪を見つけるまでは力が消耗する戦い方はなるべく控えるんだ!」


翔と秦の言葉で全員は消耗戦は避けようという気になる。


「海斗さんはまだ回復したばかりだから無茶はしないでくださいね!」

「そうですわよ!」

「はい、でももう大丈夫です!」


鈴架とクリスに心配される海斗。

そこに真紅が声をあげて、


「それじゃいざという事があっては遅いから私が海斗くんのそばで一緒に戦うわ!」

「すみません…ではお願いします!」

「うん!」


そしてまず海斗が両手に何本もの針を構えて、


「ではまず牽制をして敵の動きを封じます! 美薙流! 落水縛針!!」


海斗は針を空高く飛ばし、その針が軌道を変えて一体ずつすべての瞬影のまわりに刺さりそこから結界らしき空間が形成された。


「ギッ!?」

「あ、瞬影達の動きが止まった!」

「これは相手の動きを一定の間封じる術です。ですが長続きはしませんから今のうちに片付けてしまいましょう!」

『はい!』

「動きを止められてしまえばただの影と大差はない! 数は約20体…いくぞ翔!」

「おう! いくぜ回転舞!」


翔は双極幻滅星の両先端の刃を振り回して次々と瞬影を切り裂いていく。


「翔! 飛べ!」

「おう!」

「斬鉄光魔剣…!」

「『大回転破斬!! せええぇい!!』」


秦は斬鉄光魔剣を大振りて回転させ周囲にいる瞬影達を切り裂いた。


「ギャアッ!」


その攻撃によって約三分の一の瞬影を倒した。


「よし…次いくぞ!」

「おう!」


秦と翔はそれぞれ駆けていった。


「鈴架! クリス! 海斗くん! いくわよ!」

「うん!」

「わかりましたわ!」

「はい…!」

「光の刄よ…かの悪しき者達に裁きを…! 光武の舞!!」


クリスは扇を振り光の刄を放った。


「ヴッ…ガッ…!」

「巻き起これ! 螺旋電撃!!」


鈴架が放った雷は螺旋をえがきながら敵を何体も巻き込んでいった。


「ガアァァァーーーッ!?」

「ヴァボァァァッ!」


その二人の攻撃によって瞬影達は悲鳴を上げながら消滅していく。


「炎よ…! はっ! はっ! はっ!!」

「水針…! はっ! やっ!」

「グォッ!」

「ヴァッ!」


真紅と海斗はそれぞれお互いをカバーしながら炎の火球と水の針を飛ばしまくった。


それぞれが少しずつ瞬影を片付けていく。

そして秦がまた一体の瞬影を切り裂く。


「ハァアッ!」

「おりゃっ! ッ…! 後、残りは何体だ!?」


翔は残り少ない瞬影を切り裂きながら聞いた。


「はい! 後、残りは…はっ!? 先程より数が増えていますわ!!」


クリスが冷静にそう告げるが減ってきているどころか増えてきていることに驚愕する。


「そんな…!」

「それどころかもう僕の縛針もすべて解かれていますね…!」

「くっ! これではキリがないぞ!」


その時、


「ここは私に任せて! ヴォルトニーーーック…ノヴァーーー!!」


そこに後ろで待機していたガリウスが呪文を放った。

すると天空が轟き雷雲が発生しだしてそこからいくつもの雷の柱が降り注いできてすべての瞬影達に雷が直撃した。


「ギャアアアッ!!」


それによって瞬影は一網打尽にされてすべて消滅した。


「…すごい。私の雷なんかとは比べものにならない威力だね! すべての瞬影がチリになっちゃった…」


そしてそれを時空閉鎖広域結界の外から見ていた来豪はというと…、


「あぁー…俺様の影どもがぁ…! おい“氷獅子”! てめぇの遅れ挨拶代わりとはいえこんなに影を投入する必要はあったのかよ!?」

「ありましたよ? それに確認したいこともありましたしね。ふふふっ…!」


来豪に『氷獅子』と呼ばれる謎の男は意味ありげに笑みを浮かべていた…。


「(ちっ…! いつもながらこいつはなにを考えてんのかわからねぇやつだぜ…!)」

「もう余興は十分でしょう…あなたはもう帰ってもいいですよ? 影使いさん…」

「あぁ、そうさせてもらうぜ! 俺様の大事な影達がやられてむしゃくしゃしているからな!」

「怒るのは別に構いませんが一言…」

「…あん?」


男はその顔に笑みを貼りつけながらも、


「この『黒華(くろか)氷月(ひょうげつ)』こと、氷獅子…そして闇の王一の部下であるわたくしに今後そのような軽い口を叩いたら今度は承知いたしませんよ…?それともまた“あそこ”に戻されたいですか…?」


最後まで言い切ったその瞬間、氷月から物凄い殺気が溢れだし来豪は恐怖を感じていた。


「うぅっ…!? わ…わかった! 気をつける…!!」

「よろしい…」


そして来豪は逃げるようにその場から消えてしまった…。


「ふんっ! 雑魚が…さて、ではいくとしましょうかね?」


そして氷月は時空閉鎖広域結界の中へと侵入していった。


「すごいですね! ガリウスさん! あんなにいた瞬影が一瞬で消滅しちゃいましたよ!」

「はい助かりましたわ!」

「い、いえ…この程度は…はぁ…はぁ…」


ガリウスは少し立ちくらみをおこしていた。


「ガリウスさん!? 大丈夫ですか!」

「…えぇ、もう平気よ。それよりもう瞬影は現れませんがまだ時空閉鎖広域結界は解けてはいません…早く仕掛けた者を探しましょう!」

『はい!』


全員が動き出そうとするが、


「その必要はありませんよ! しかけたのはこのわたくしなのですから!」

『!?』

「まさかその声は…!?」

「遅いですよ…!」


突如としてガリウスの体から透き通った氷の剣が生えてきた。いや、後ろから突き刺されているといった方がいいだろう。


「!? あぐっ!!」

『ガリウスさん!!』


その剣は胸を貫通していて、


「…うぅっ…がはっ!」


ガリウスは思わず吐血をした。


「ガリウスさん!!」

「ははははははっ!! 油断しましたね!」

「その高笑いは…!」

『忘れもしません!』

「か…華氷(かひょう)!…クゥッ!」


海斗と瑪瑙、そしてガリウスが声をあげた。


「覚えていてくださいましたか…光栄ですねぇ。ですが今のわたくしは黒華氷月という名です。…それよりいいかげん茶番はよして本性を現わしたらどうですか?“不死身の大魔法使いさん”?」

「不死身だぁ…?」


翔が胡散臭げに声を出すが何を思ったのか剣によって貫かれているガリウスが平然と立ち上がり、


「……、そうね…」

『ガリウスさん!』

「ガリウスさん!」

「いいのよ海斗くんに瑪瑙ちゃん…いずればれてしまうことでしたのだから」


海斗と瑪瑙が言っていいのかという気持ちが込められている声を上げるが、ガリウスはいいのだ…と喋る。

そしてガリウスは貫かれている剣をゆっくりと抜き出した…。


「ガリウスさん! いけません!」

「…いえ、ガリウスさんなら平気ですよ。なにせ傷はすぐに…再生してしまうんですから…」

『………』


海斗は辛そうにそう言葉を発し、瑪瑙は無言だった。


「そう…そいつは死ねない体なのですよ!」

「黙りなさい…! 今のあなたは華氷か、それとも別の“他人の体”を使っているのかとかそんなことは関係ないわ…ただあなたは私を怒らせた…!」


ガリウスは気炎をあげて叫ぶ。




――to be continued.


ガリウスの力の一端を次回に見せます。

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