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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
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012話 『刀と無の剣士の目覚め』

無属性の剣士の目覚めです。



…その頃、真紅は雲隠家に向かっていた。


「…翔くんには悪い事をしちゃったな。ちゃんと謝らなきゃ…」


真紅が道を歩いている時だった。

横から秦が走ってきて真紅と衝突してしまっていた。


「きゃっ!」

「あ、すまない!」

「いえ、考え事をしていた私が悪かったんです…え、秦さん?」

「真紅か! どうしてここに…?」

「いえ、ちょっと…それよりその刀は…? あ!?」


真紅が刀について聞こうとしている時だった。真紅は最近感じれるようになった陰険な気配に気づいた。


「どうした、真紅…?」

『(くるです!)』


刀もなにかを感じ取ったのか声を上げ出す。


「…くる? なにがくるというんだ!」

「影…!」

「影…?」


すると真紅と秦のまわりを影の大群が一瞬で現れ、取り囲んでしまっていた。

そしてまだ学校に残っていたガリウスは、


「!? このたくさんの邪気は…!? それに灰色の玉が光っている…! もしかして…?」


すぐに影の邪気を感じ取って学校を飛び出していった。


「ウウッ……!」

「な…なんて数なの!」

「真紅、奴らは一体…!?」


まだ状況が理解できない秦は真紅に何事かと刀を握りながらも語りかけた。


「説明は後でします! それと今から私がする事は誰にもいわないでくださいね!」


そして真紅は気を集中させた。


「はあぁ…!」


そして真紅の手足から炎があがりだして固定される。


「真紅の手足に炎が!?」

「いくわよ! 連打焔襲脚!! せいっ!」


真紅は影に向かって走っていってその炎が燃え上がっている足を影達に向かって何度も浴びせて吹き飛ばしていた。


「す、すごいぞ真紅…!」

「ガアッ!」

「!?」


だが秦の背後で影の魔物が襲いかかろうとしていた。


「危ない、秦さん! はぁっ!」


真紅は秦に襲い掛かろうとした影めがけて炎の火球を放った。それは命中して影の魔物は消滅し、真紅は秦の前に守るように立った。


「大丈夫ですか! 秦さん!?」

「あ、あぁ…」


秦は気の抜けた声を出す。


「秦さんは私の後ろに下がっててください!(でも、影の数か多すぎるわ! 私一人じゃ戦いながらなんてとても秦さんを守りきれない…!)」

「(真紅…俺の事を気遣いながら戦っている。くっ…俺にも真紅のような力があれば…!)」


二人がそんな事を思っている時だった。

突如として光の剣が空から降り注いできて影の魔物達を突き刺していく。


「これは…あ、ガリウスさん!」

「よかった…まだ無事だったみたいね!」


そこにガリウスが合流してきた。

しかし秦はガリウスの真の姿を知らないため、


「あなたは…確か保健のソレイユ先生?」

「いえ、私の名前は本当はガリウスっていうのよ。それより君…その刀は?」

「衝覇武神刀がなにか…?」

「やはりそうなのね…? 運命ってすごいわ。宝玉ももう私じゃ抑えきれないから…!」

「ガリウスさん、もしかして秦さんも!」

「そうよ! 秦くん、これをあなたにさしあげます…!」


そしてガリウスは秦に灰色の玉を手渡した。


「この玉は…?」

「あなたならきっとこれがなにかわかるはずよ!」

「わかるって…一体?」


すると灰色の玉は急に光を発生させて、思わず秦は目をつぶる。


「うっ…!?」

『(あ、この気は…!)』


すると秦と少女の声をする刀の意識は秦の精神世界へと飛ばされた。


『…ここは?』

『よくきてくれたな! 我が力を継ぎし生まれ変わりよ…我の名は『無幻慈(むげんじ)』と申す』


無幻慈という男はまるで武士あるいは剣士を思わせる格好をしていた。


『…無幻慈殿?』

『“殿”などつけなくていい…我らはいってみれば同じ存在なのだからな』

『ご主人さま~! 会いたかったのです!』


するとそこに一人の身長140cmくらいの小柄でロングの紫の髪の少女が無幻慈にむかって駆け寄った。


『その声は…何度も俺に語り掛けてきた少女か?』

『?…そうか、まだ紹介をしてなかったのだな。この子は『衝覇武神刀(しょうはぶしんとう)影紫(かげむらさき)』』

『そして真の名は…もうわかりますですよね? 私の新しいご主人さま!』


少女にそう問いかけられ秦は目を見開き次には頭に知識が流れ込んできて、


『?…うっ、頭に言葉が!…め…のう……瑪瑙!』

『はいっ! 私の名前は『影紫(かげむらさき)瑪瑙(めのう)』です! ご主人さま!』

『よかったな瑪瑙。しかしお前の新たな主人はまだ目覚めたばかりだ…これから色々と手助けしてやってくれ』

『はいです!』


瑪瑙は無幻慈に元気よく答える。


『それでは生まれ変わり…いや秦と呼ばせてもらうが?』

『はい、構いません』

『では秦! もう我の剣技はわかっているな?』

『はい、頭だけではですが…』

『構わない。これから瑪瑙が世話になる…色々我の代わりに剣を教えてくれるだろう。そして先に目覚めている赤竜殿…いや今は真紅殿か。彼女の事を助けてやってくれ! そして舞架殿を頼むぞ、秦!』

『わかりました!』


そして秦の意識は現実へと戻ってきた。

現実では数秒の出来事なのですぐに目覚めた事になる。

秦はゆっくりと目を開き、


「いくぞ、瑪瑙!」

『はいです!ご主人さま!』

「刀が喋った!?」


刀が喋ったことに対して真紅は驚きの声を出す。


『瑪瑙といいます。よろしくお願いしますです!』

「うん! 瑪瑙ちゃん!」


しかし真紅はその順応力で瑪瑙の事をすぐに受け入れてしまった。

なかなかにできた子である。


「真紅、ガリウスさん! 俺が指示を出すからその瞬間にジャンプしてくれ! できるな?」

「はい! その位なら!」

「あれをやる気ね? わかったわ!」

「では…はあぁぁーーーっ!」


二人に合図を飛ばして秦は刀に力をこめて集中する。

秦が集中すると、刀が光りだしてとても長い光の二mはあるだろう両刃の斬馬剣が出現した。


「第一の必殺剣! その名も…!」

『“斬鉄光魔剣”です!!』

「…な、なんてでかい剣なの!」

「では…いくぞ、瑪瑙!!」

「真紅さん! 今よ、飛んで!」

「は、はい!」


そして二人は空にジャンプした途端に秦は両腕でおお振りに構えて、


「『オオォリャアーーー!!』」

「ギャアァッ!!?」


秦は大胆にも長い剣を回転させ回り全ての影の魔物を斬り裂いてしまった。


「この剣は、魔を払い滅するもの…!」

『だから魔の存在の貴方達には勝ち目はないのです!』


そして敵が全ていなくなった後、


「すごい! 秦さん…!」

「秦くんも瑪瑙さんも二人とももうすっかり息が合っているわね」

「よし。もう戻っていいぞ? 瑪瑙」

『はいです! ご主人さま!』


バシュッ!という音と光とともに刀が閃光をあげて、そして瑪瑙は人の姿になった。


「これが人型の私の姿なので―――…」


瑪瑙が言葉を全部言い切る前に、真紅によって抱きつかれた。


「わぁっ!?」

「可愛い!」


真紅は一瞬で瑪瑙の事を抱き締めて頬ずりをしていた。それだけ瑪瑙が可愛く真紅のなにかの琴線に触れてしまったのだろう。


「わぁわぁっ!」

「これからよろしくね! 瑪瑙ちゃん!」

「は、はいです…」

「真紅も瑪瑙の事を気に入ったみたいだな。それよりガリウスさんはわかるとして何故真紅はここまできたんだ…?」


秦がその事を真紅に聞くと瑪瑙を抱きしめていた力を緩めて困った表情になり、


「そ、それは…翔くんに謝りに…」


真紅が全部言い切る前に突如として突風が吹き荒れて林が大きく揺れる。それで真紅は思わず咄嗟にスカートがめくり上がらないように抑えながら、


「キャッ! なに…いきなり?」

「! また邪気を感じるわ! さっきより遥かに邪悪な!」

「えっ!?」


ガリウスの言葉に真紅は声を上げる。

秦はまだこの不穏な事態が終わっていない事を悟り、


「いってみましょう!」


そうして三人は場所を移動を開始したのだった。




――to be continued.


“無属性”とはどんな属性にでも力を変換できる万能な力です。

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