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神童が魔導師  作者: 一般人A
第一章 神童の魔導師
7/7

第六話 結果

(呆気ないな《・・・・・》・・・。)


地面に倒れている武を見て、光夜はそう思った。


(しかしまあ、こんなところかな?)


光夜は、今の戦闘における武の強さ――いや、弱さに納得した。

しかし、さっきまでと思ったことは違っているが、それも仕方のないことだ。

光夜は軍人である。しかも、数々の修羅場を経験し、潜り抜け、多くの組織や、強者とも死闘を演じてきたのだから。

そんな人間が、只の腕っぷしが強く、少々魔法が使える程度の学生に負ける訳がない。

まさに、赤子の腕を捻ることよりも簡単である。


「さて、

 誰か―!手を貸してくださーい!」


光夜は、倒れている武を運ぶためにみんなに呼びかけるのであった。



―――side蓮歌―――


「わぁー」


蓮歌は驚いていた。


(吉田君も凄かったけど、新藤君の動き速すぎて見えなかった)


もともと武の実技は悪くはない。むしろクラス内ではトップクラスである(筆記は下からトップクラスだ)。

最初は武が優勢だと誰もが思っていただろう。しかし、終わってみれば光夜が武をいつの間にやら倒していたのである。

驚くのも無理はない。


(2人とも本当にすごいな~。

 それに比べて私は・・・)


そう言って蓮歌は俯いた。その表情には深い羨望と少しの嫉妬が垣間見えていた・・・



―――side 瑠璃―――


「凄い」


最早、そんな言葉しか出ない。

周りのみんなも、呆然としていた。

無理もない、それほどまでに彼らの戦いは凄まじかった。

武は、素早さのある動きと、ラッシュで攻め、近距離型かと思いきや、魔法により中間距離攻撃を行ったのだ。この場にいるものでもこれだけの力を持つものは10人といないだろう。

そして、最も注目すべきは光夜である。

光夜は、武の動きを見切り、その手に持つ六角棒で易々と防いでみせた。そして、最後はいきなり武の目の前に現れたと思ったら、またもや武の後ろにいきなり現れて、一撃で倒してしまったのだ。


(でも、一番重要なのは、彼がかすり傷も負わず、更には一度しか攻撃していないということね。)


そう、光夜は一度しか攻撃していないのだ。

そして、その一撃だけで武を昏倒させたのだから、力の差は歴然である。


(本当に凄い子ね。)


と、その時、「誰か―!手を貸してくださーい!」と言う、光夜の助けを求める声が聞こえた。

その声を聴いた瑠璃は、仕方ないという風に、彼らのもとへ近づいて行った。



―――その顔に期待と言う表情を浮かべて。

第六話を投稿しました。


忙しくてなかなか書けなくて、すいませんでした。

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