第五話 模擬戦
光夜と武は、己の得物を持ち、向かい合っていた。
光夜の武器は、銀色の六角棒で、棒は全体的に大きく150cm位の棒で、棒の両端部分が中間の部分よりも一回り大きく、歪な形をしたデザインである。
武の武器は銀色の籠手で、肘まで覆うタイプの両手籠手である。
「へ~、六角棒か。しっかし、棍棒のように見えるぞ」
「よく言われるよ。
タケの使う武器は籠手か」
「おうよ。この武器が俺の相棒の“炎龍爪”《えんりゅうそう》だ」
「へぇ~、・・・じゃあ、この試合楽しくなりそうだね」
「だな」
光夜達はお互いに小さく笑い合った。
「それでは、これから模擬戦を始めます」
審判役の先生の開始前の、合図の声が響く
「それでは・・・始め!」
審判の合図と共に武が駆ける
「まずは先手必勝!」
そして武のラッシュが始まった
右ストレート、左ジャブ、右、左、右、右蹴り、右、左、右、左ストレート
――ガッ、ガガガガガガ、ガキンッ、シュタッ
武のラッシュを光夜は六角棒で往なし、捌き、躱していく。
「やるじゃねーか。
だったら、俺と俺の相棒の力を見せてやる!
――ハアアアァァァ!!」
突如、武の持つ炎龍爪から炎が出て、籠手を覆う。
「いくぜっ!」
武はそのまま籠手に炎を纏わせて光夜に向けて駆け出す。
光夜は武の攻撃を迎え撃つ。
――ガガガガガッ、スッ、シュタッ
光夜は武の攻撃を
第五話を投稿しました。
いや~、戦闘シーンは難しいです。
実にあっけない終わりでした。