新鋭隊たちの群れ
ダダダダダダダダダ
僕はひたすら走り続けた。
私立麻夏高校の校舎内をずっと走って敵の目を掻い潜って逃げ続けていた。
何故僕がこんな目にあっているのか。そんなものは当の本人すら知らない。
事の発端は、とある厳ついお兄さんからの一言で始まった。
「行け!野郎ども!本井繰也をとっ捕まえろ!!捕まえた奴には例の物をくれてやる!」
学校に来てそれなりに普通に暮らせるではないかと安心した頃のお昼休みの出来事である。僕は学食と言う存在を確かめに廊下を歩いているところで追われることになった。
その一言で僕は、数十人の男も女も両方にかけまわされる羽目になったのだ。
別に僕が何かしたわけでもなく突如彼らは走ってきた。つまり今日始めて学校に登校してきた僕に理由を知る由もないのだ。
そして今、ようやく追っ手を振り払い校庭の隅っこの木の陰に隠れることに成功。暫くは、ここに待機してこれからどうするかを考えねば。
「なんで僕がこな目にあわなきゃならないんだよ」
息を荒げながら嘆息をはいていると
「大丈夫?あれぐらいだったら繰也一人で全部片付けられるでしょ?それとも、こーゆーテニスで使用するラケットと言う名の凶器がないと無理?」
横には天才少女岩道 散瑚が一緒に座っていた。そしてどこから取り出したのか分からないがテニスラケットを持っていた。ガットは切れていて既にテニス部の廃棄されたものか何かだろうか。
「あいつら何なんだよ!なんで僕を追いかけてくるの!?なんであんな大人数なの!?なんでその中に紛れて散瑚が追いかけてたの!?」
追い回されていた途中に後ろを振り返ると一度だけ散瑚が紛れていたのは目視していた。別にあの人数に追われていては散瑚の存在は気にならなかったが、こう横でゆったり話していると気になってくる。
「ん?私は追いかけてる理由なんて知らないわよ。楽しそうだから混じらせてもらったの。んで、ラケットは使うの?」
もどかしそうにラケットを使うのか使わないのか迫ってくる散瑚。見た感じでは凶器らしきものを持った追っ手は居ないし、それを使用したら何か自分が危ない方面に行きそうな気がする。
「ラケットなんか使うかよ」
「あらそう、じゃぁいいわ」
「んで、あいつらは‥‥」
ちょっと余所見して振り返ると既に散瑚の姿はなくなっていた。心細くなったかと聞かれると全力でYESと肯定できる自分が恥ずかしい今このとき。
「いたぞー!」
背後から怒号のような声で僕を見つけた声が聞こえた。
その声を荒げている人物の隣には僕の方を指差して居場所を報告している散瑚が居た。
「‥‥‥‥ちくしょう!」
血圧が上がり、血の気が引いていく矛盾を僕は感じた今この時。
さらに僕はまた走り続けるのであった。
更新が滞っていたので少ないが投稿!
・・・・べ、別に話の進行に大きく躓いてるわけじゃないんだからね/////!