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日陰日記  作者: 十奥海
3/9

中学生→高校生

 三年間眠り続けたらどれだけの事が進むだろうか。

 僕が昨日と認知する日(三年前)には、近所の高層ビルがあと三年で完成だということは、そのビルがもう建設済みになっている。まぁ、僕にとってなんら関係ないから別にどうでもいいけど。

 三年あったら二年契約の携帯が一年も余分に使い古したことになる。

 三年あったら三年寝太郎が目覚める頃じゃないか。

 三年あったら中学生は高校生になっている。

 僕は起きる前は中学生三年生。高校受験をしていないと言うことはつまり。

「ということは僕は、学歴中卒?」

 勘弁してくれ今時中卒なんて何が出来るって言うんだ。

 そもそも、母さんも何処かに行っていて行方が分からないのだから、もう何をどうすればいいのか。

「いやいや、クルスが変わりに学校行ってるから大丈夫よ。今学校の人たちは皆繰也が起きていて普通に生活していると思ってるわ。要するに、繰也はその日常に溶け込んでくれればいいってこと」

 淡々と説明するがそれがどれだけ難しいことであるのか分かっているのだろうか。

 人一人が入れ替わるのだからその記憶を受け継ぐことが出来ない限り難しい。

「きちんと、貴方のイメージを悪くしないためにも高校二年生で生徒会長まで登りつめましたのでご心配なさらずに」

 それはご丁寧にどうもありがとうございます。しかし

「心配事増えまくったよーー!お前、僕は面倒なことがだいっ嫌いなの!そんな生徒会長なんてもってのほかだよ!成績もそれなりに悪い成績をとっておいて楽して生きて生きたいの!」

 自分で力説しておきながら、なんてずるい生き方なんでしょう。

 僕の中学時代の成績は中の上を狙って狙い済まして取ってきたのに。

「そんなに焦らなくていいじゃない。副会長は私よ」

 えっへん。と、自分も副会長になれるほどすごいんだと主張しているようだが、普段の散瑚から考えると、会長をやっていても別に問題のない実力者であってすごいなどとお世辞にもいえない。

「僕と交換しろ!生徒会長なんてやってられるか!」

「ダメよ、生徒会長は一年に一回しか交代する時期がないしクルスは皆に信頼されてなったんだから皆が許してくれないわよ」

 その中身がすり替わろうとしているんだよ。どう考えても、生徒会長も交代するべきだろう、といっても中身がすり替わることを公言しない限り実現しえることではないことも自分で分かっている。

「あの、僕は何か悪いことをしましたんでしょうか母さん」

 同じ容姿をしていながらも、散瑚に対しての対応がここまで違うと得もいえぬ感情がわいて出てくる。何故散瑚に対して自分が子供扱いされているのか、実に気になる点だ。

「ちょっと待った。なんとなくは分かってるけど、この生き別れの弟みたいなこいつの言う『母さん』ってのは散瑚なだよな」

「当たり前でしょ。私の可愛いクルスを困らせないでよね。まったく、クルスが頑張って繰也の変わりを果たしてくれてると言うのにそれを無にするなんて許さないわよ‥‥言っておくけど、クルスは生まれたときは全く知識を持ってなかったんだから高校で好成績を取ってること自体すごいことなのよ。もっとちゃんと褒めてあげなきゃ可愛そうでしょ」

 つらつらと語る散瑚はどこかの親バカの様にクルスを語っていた。

「わかったわかった。ありがとなクルス」

「別に‥‥貴方のためにやっていたわけではありません」

 少し照れた様子をしているが、別に男にそんなツンデレキャラなど求めていないので恥ずかしがられてもしょうがない。だが、感謝はしている。ほんの少しな。

 これが俺の理想の状態で生活に戻れるのなら抱きついちゃうほど感謝するさ。‥‥抱きつくのは嫌だが。

「まぁそう言う訳だからさっさと、退院して日常生活に戻るわよ」

「どういう訳で、それを日常と言うのか分からないがここでうだうだしてるより確かにマシだな」

 そんな訳で、退院手続きをして僕はまったく見知らぬ『日常』を送ることになるのであった。


 母親は居ない。

 高校名は知らない。

 クルスの正体を知らない。

 学校の場所もしらない。

 生徒会長の仕事しらない。

 何処に帰るのかも分からない。


 これが僕の『日常』だそうだ。

三年寝太郎ってどんな物語なんでしょ?・・・

yahooで三年間って調べたら

一番最初に三年寝太郎が出たからとりあえず書いてみただけです

行き当たりばったりで最悪な小説です、はい。


そして、結局クルスの存在は謎に包まれたまま

繰也もよくそれで納得しているなと、自分で改善するべきなのかと悩んだが

そこはあえて後々に残しておくことに・・・・

(べ、別にタイミングが分からなくなった訳じゃないんだからね!////

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