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星空の鍵は、フリージアの風に明日を拓いて

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/02/08

風の向こうに


やわらかに灯りゆく



街の明かりに


こころをあたためて



銀色の輪郭を


雲雀が描くように



舞いゆく


空を見上げる頬の



凍てつく風を


とかすような夕陽を



見つめながら


歩く小径にそっと



咲きゆく


フリージアの花



香雪蘭は


春への想いを


花びらにこめるように




見上げた宙に


浮かび上がる星の鍵



風の来る方を


見つめるまなざしに



映りゆく


北斗七星の星々



遥かな


北の夜空に結びゆく



七つ星の


光は春へと


(そら)を拓く鍵のように




見つめる道に


ちりばめられた大地の鍵



風の向かう先へ


咲こうとするように



色鮮やかな


星咲きのプリムラ



吹きゆく


風を切り拓くように



そして


春への扉を


開く鍵の花となって




大地へと


しっかり根を


張りながら待つ春も



風の中で


咲きゆくことで


切り拓いていく春も



それぞれの


こころの中にある春の



扉を開く


鍵もきっと、この胸に


 


星が見えない


夜もあるけれど



雲の向こうには


星空がいつもあるように



こころに


あたためてきたもの



胸を熱く


焦がすものを


大切にしていけたら



そして


プリムラのように


こころに


春を切り拓いていく



言の葉も


きっと、あると信じて




風の向こうに


やわらかに灯りゆく



星の明かりに


こころをあたためて



七つの光を


見つめながら


歩く小径にそっと



プリムラの


ひとひらの花びらは



咲くことで


春を描きゆくように



瞳には


煌めく星空の鍵が



フリージアの風に


明日を、拓きゆくように
















北の夜空に浮かぶ北斗七星は、今の時期から春にかけて空高く上り、「春北斗」と呼ばれ、柄杓ひしゃくや鍵のような形をしています。


2月頃から春にかけて咲くフリージアは、香雪蘭こうせつらんとも呼ばれ、真っ直ぐな茎に連なるつぼみが一つひとつ順に咲き、「憧れ」「感謝」の花言葉があります。


立春の頃から咲き始めるプリムラは、ラテン語の「最初」に由来して、春が来たとき最初に咲く花とされ、春の扉を開く「鍵の花」とも呼ばれます。花言葉は「運命を切り拓く」です。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
 宙浮かぶ鍵と地上の鍵とが解錠するのは季節の扉と心の扉、言の葉に開かれ春を呼ぶ…☆  北斗七星とプリムラ、二つの鍵で空と大地を解錠して春を迎えるそれは、重要な役割を持つ管理者ともすれば、春を開くキーマ…
とても良い詩ですね(^^) 雫様の詩を読んで、心が疲労していた分、心に栄養が入りました(^^) 素敵な詩を読ませて頂き、ありがとうございますm(_ _)m
こころに 春を切り拓いていく ここ良いなぁと思いました 心を埋め尽くす冬枯れの森を ひとつひとつ大切に紡いだ言の葉で 一歩一歩開拓していくんですよ 開けたところから、春になって きっと待ってるだけ…
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