監禁
私が目を覚ましたとき、そこは、見慣れない部屋だった。板間に、少し高くなった寝具が置かれ、私はそこに寝ていた。内装は簡素で、華美な装飾はほとんどない。ただ、現代では見たこともないような立派な仏壇だけが、異様な存在感を示して置かれていた。
薬の違和感は、まだ少しある。ただ、より違和感があったのは、腕を拘束されていることだった。さらに、肌襦袢と腰帯、下着以外、ステータスを向上させるような装備品はすべて取り外されていた。
部屋には誰もいなかったが、外に気配がする。
「外から、鍵がかかっている。……少しここで、頭を冷やせ」
扉越しに、近衛の声。
「君の安全のためだ」
私は、唇を噛んだ。本当ならば文句の一つも言いたかったが、今は彼の顔を見たくなかったし、口も聞きたくなかった。
……安全。それは、選ばせないための言葉だ。
彼への憤りはもちろんあったが、彼の立場も理解はできる。三好のあのときの表情は、それを物語っている。
それに後悔もあった。今度もまた、私は自分の正しさをぶつけて、そして力に敗れた。強引に庵から連れ出されたときのことから、何も学んでいない。こっそりと抜け出せばよかった。理屈では分かっているが、私にはそれができなかった。
満足くんのように、やれたならば……、事態は違う形になっていたかもしれない。でも、また自分の正しさを過信してしまった。
きっと、山は、今も、私を待っている。だが――自分は、同じ間違いを繰り返し、閉じ込められた。それは、自分の成長のなさが招いた結果だった。




