足湯
冬になると我が家では暖炉に火がついた
屋根に登って、煙突掃除を毎年父親がやっていた
しかし遠赤外線はじりりと背中を焼いて、おしなべて人を眠たくしてしまうので
大抵、我々は暖炉から離れて、椅子にしゃんと座って、勉強せねばならなかった
母は、教育ママであって、グズグズすんな!とよく怒って子供をしばいていたが
けれども、また極めて献身的であったから
毎朝バケツにバスロマン入りの湯を張って、
我々の足をぬくめてくれた
湯気が絡み、足先が真っ赤になる
いい香りがする
そして社会科の問題はひたすら長かった




