表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーロー  作者: 鳴宮琥珀
13/23

20


「悠佑くん?」


 夏目が学校に来てから数日が経ったある日、樹と学校帰りに寄り道をしているところ、悠佑は奈月と再会した。高校入学前に会ったきり、久しぶりの再会だった。悠佑は声をかけられても、一瞬彼女が奈月だと分からなかった。奈月は眼鏡をとり、髪もおろしていたからだ。彼女が眼鏡をかけ、三つ編みをしている理由を聞いていた悠佑は驚いた。あの頃も十分美人だったのに、さらに磨きがかかっている。通り過ぎる人達もちらちら奈月を見ている。悠佑と奈月の様子を見て勘付いた樹が声をかける。


「もしかして、椎名奈月、さん?」


「そう、椎名奈月さんです。もしかしなくても、月城樹くんだよね?」


 悠佑が恥ずかしそうに頷くのを見て、奈月が嬉しそうに笑う。

 樹は自分のいない中学の頃の悠佑を見ている気がして、嬉しくも、もやもやした。でも悠佑は奈月との再会をとても嬉しそうにしているので、そんなことは言えるわけがない。


「そういえば、この前夏目くん、悠佑くんの高校に来たでしょ?ひどいこと言ったみたいで、本当にごめんね」


 奈月は申し訳なさそうに顔の前で手を合わせた。


「あれ、何で奈月ちゃんがそのこと知ってるの?」


 奈月から夏目の名前が出たことに驚いた。悠佑からは奈月に連絡していないので不思議だ。


「私、夏目くんと同じ学校なんだよね~」


「え⁉」


 あははと頭をかいた奈月に悠佑は叫ぶ。


「いやでも、そうだとしても椎名さんが謝ることはないんじゃ?」


 樹がどこか怒ったような顔をしながら言う。


「確かにそうかも。でも…実は夏目くんと付き合ってるんだよね。だから他人事とは思えないと言いますか」


「「えええええええええええええ⁉」」


 さすがの樹もびっくりした顔で悠佑の叫び声と重なる。ただただ驚きの気持ちでいっぱいだった。奈月はすこし考えるような素振りをした後、「この後、時間ある?」と誘ってきた。樹と悠佑は頷いて、三人はファミレスに入った。それぞれ注文したものが到着すると、奈月は自分の話しを始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ