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Vtuber『鏑木ミルク』のお悩み相談教室  作者: 関原みずき
第ゼロ章エッチな女の子の紹介 星!高評価!♡すぐにいますぐつけて!
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紫乃の嫉妬

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モチベ上がりますのでよろしくお願いします。

 絵もとりあえず完成したので青波さんに感想を聞かなくては。


 月曜日の朝、今週もはじまってしまった。


 紫乃が代わりにスキャンして青波さんに送ってくれたが一体なんて言ってくるだろうか。

 教室ですわっていると青波さんが登校してきた。


「おはよう、金彦くん、あ、かねちー」

「おはよう青波さん。一応できたよ、例のやつ」


「みたよ、みたよ。なんかいいネタだったよ。紫乃の絵の恰好はかっこよかったし、

 かねちー絵は面白かったよ」

「私も真似して書いてみたんだ見てみてよ。ほら」


 青波さんはタブレットを渡してきた。

 そこには昨日書いた絵を着せた『鏑木ミルク』の姿があった。わずか二日間で二枚も書くなんて、よほど採用されたいのだろう。


 服だけでも個人的に良くなっていると思ったが、やはり着せてみるともっと良くなっている。


「どう、感想はなにかある?」

「青波さん、上手だね。こんなにうまくかけてよかったよ。これなら採用されるかもね」


「いやいや、紫乃とかねちーのかげだから、書きやすいように分かりやすい資料を送ってくれたから」

「めっちゃ感謝、ありがとっ!」


 青波さんはどうやら喜んでくれたようである。朝から満面の笑みを浮かべているのは気分がよくなるのだ。

 送った絵を参考に良くかけていてこちらもとてもうれしい。

 指を組んで祈らなくても、そんなに緊張していたのだろうか。


「ただ、問題があってね背景も書かなくちゃいけないの」


「確かに背景もあった方がいいと思うけど、なくても十分採用されそうじゃないか?」

「違うの、やっぱりまだ足りないのこれだけじゃ」

「配信の切り抜きを見て気づいたの。」


 青波さんはタブレットで動画を検索するとある配信を見せてきた。

『鏑木ミルク冬の新衣装お披露目配信』どうやら前回のお披露目配信の切り抜きである。




『僕の子猫ちゃんたち、今回はよく集まってくれた。僕のお披露目の前にまずは子猫ちゃんの予想を見せてもらおうか』


 そこから次々と視聴者の書いたファンアートが紹介されていった。制服もおしゃれな服もネタに走って原型をとどめていないものまでたくさんの衣装予想の絵が描かれていた。


『草wwww』

『ミルクおかわわわあああああ』


『誰っwwえええやんねん』


 多種多様な予想が出てきて配信は大盛り上がりである。


「みんなうまいな、でも青波の絵も負けていないと思うんだが」

「そうなの、確かに私も同じくらいうまくかけたと思うんだけど。よく見て」


「ほとんどみんな服だけじゃなくて、背景まで書いてあるの」


 言われてみれば確かに真っ白だけではなくて服に合った絵を描いている。


「私背景何を書いたらいいかわからないのよ。」

「確かに、どうしようか」


 二人して悩んでいたがポンポンアイデアが出てくるほど絵の天才ではない。困っているとちょうどいいところに紫乃が遅れてやってきた。

 いつもよりも一本遅らせたのか。道理で朝いないと思っていたが。


「おはよう、紫乃ちょうどいいところにきたな。ちょっといいか」


「これ見てほしいんだけど背景なに書いたらいいと思う?」

「私全然わかんないんだよね。お願い、一緒に考えて」


 青波さんが紫乃にタブレットを渡した。上から下までよく見ているがうーんうーんうなっている。なかなかいいアイデアは出なさそうである。結局青波さんに返してしまった。


「悪いけど私、天才じゃないのよね、昨日見たけど初心者にしては十分上手にかけてるわ」

「ありがとう、紫乃」


「どういたしまして、でもなかなか難しいわ。そもそもこの子あなたほどよく知らないわ。」

「金彦の方がよく知ってるでしょ」


「俺もすごい好きだけど、多分青波さんの方がよく知ってるよ」

「ならあんたが一回家にいけばいいじゃない、前に行ったときにグッズがたくさん置いてあったわ」


「なら二人とも私の家に放課後くる?いつでも大歓迎だよ~」


「いくわ、金彦あんたも来るわね」

「まあ、今日も部活はいかないしな」


 背景をどうするかはいったん保留になった。

 グッズをみて何かいいインスピレーションがわくと良いが。そろそろ担任が来るので席に座ろうとするとぐっと肩をつかまれた。


「金彦、あんた女の家にほいほい行くのね。一昨日なにしたか忘れたわけ?」


「いや紫乃からいいだしたんだろ。特にいやがってなかったし、何なら喜んでたし」

「そうだけど、そうじゃないのよ…あんたのばか!」


 顔を後ろ向きから前向きに無理やりかえさせられ肩をつかむ力が一層強くなった。

 土曜日にわざわざ付き合ってもらったことには感謝しているが、特に怒らせるようなことはしていないはずである。

 帰りの電車でも機嫌はかなり良かったがのだがなぜだろうか。


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