あまりにえっちでかわいい最強の絵が完成した
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放課後になった。俺は早速俺は背景に取り掛かる。紫乃は本当にメイド服を着て描いている。俺が先に描き始めてしまったために俺に話かけるタイミングがなかったのだろう。
朝話かけるなと言われたが、俺のメイド服給仕で紫乃の様子は割ともとに戻った、まったくちょろいんだぜ。
確かに怒ってはいたので、心の中だけに調子に乗るのは抑えなければいいけない。もうこの勢いて完成させるか。でも相談だけはしておこう。一応心愛先輩に聞いてみるか。
「心愛先輩、あの俺の絵の背景フレンチカンカンがいいと思うんですけど、どう思います?」
「どうと言われても、そもそもフレンチカンカンって何だい?」
俺はフレンチカンカンの動画を見せる。三分くらいだが、気まずい。
「これは、その、ハレンチだな。でもフランスでは有名なんだろう。ならいいんじゃないか。ちゃんと『すず』がえっちなことをしていることが違和感ないし、上手くかければ発想はいいから、もしかしたら何か賞もらえるかもしれないぞ」
先輩のお墨付きが出た。別に何の保証もないが、俺は褒められたことがうれしい。前回あまりに多い改善点が出てきて心が折れそうになったからな。
俺はパリのキャバレー「ムーラン・ルージュ」を検索して似たように描いてみた。キャバレーだからお酒は描くが俺は飲めないしどうしても文化的に酒は描くことを避けられない。『花宮すず』も酒を飲めそうな年ではなさそうだし、設定は確かなかったはずであるが。
少なくとも本物のフレンチカンカンをやっている人は酔っていないだろうから、よっているのではなく恥ずかしがっているように『花宮すず』を描いた。
料理と一人だけでさみしいので似たような恰好したリオのカーニバルにも似た人達をしれっと配置し、料理も書き込んでいく。どうやら舞台上で演技しているようなので舞台の要素も俺は書き込んでいった。
そこから二日間、俺は無我夢中で描いていた。紫乃は気を使っているのか怒っているのか、全然話かけてこない。水愛先輩はちょくちょく話かけてくるが、すぐに自分の作品制作に戻って行った。
なんだか少し寂しくなったので俺は時々紫乃の絵を見ているが、あきらかに俺の絵を明らかに超えている、全部超えている。
でも気にしないことにしたなぜなら自分の絵に自信があるから。
そして三日目俺の絵は完成した。
ふぅと一息つく。椅子にもたれかかって自分の絵が完成した個人的にお祝いである。それなりに疲れた。すると紫乃が近くにやってきた本当に、メイド服を毎日着ている。
「金彦、おめでとう。完成したのね」
「ありがとう、紫乃。どうだ俺の絵は」
「初めてだったかしら、まあ見たことないからほとんど経験はないわよね。よくかけてるわ。よくやったわ」
「そうね、約束を果たしてあげるわ。一度だけしかやってあげないわよ。ちゃんと聞きなさい」
紫乃は恥ずかしそうに準備している。どうやらメイドの頭の白いやつホワイトブリムをつけに行ったようである。
「お帰りなさいませ、ご主人様。萌え萌えキュン」
ぐはっ。俺のハートにクリティカルヒットした。あまりにかわいい、ただでさえかわいいのに俺の彼女で幼馴染なのだから最高である。もう人生最高である。
どうやら嫌われたが完全にもとのカップルに戻ったようだ。
どうやら先輩達もぎりぎりまで書き込みたいようで俺は割と待ちぼうけをしていた。することもないので配信を見たり、雑用をしたりとチーム一丸となって絵の完成を願っていた。
俺は最後に心愛先輩が描き終わった。これでどうやらみんなできたらしい。お披露目である。ぎりぎりテストの部活休止期間に間に合った。
次の日の放課後今日はなるべく全員集まった。みんな満足感のある顔をしている。渾身の力作がみんなできたのだろう。俺もできたが。
「これより、お披露目式を開催する。みんなお疲れ様。明日早速提出するので完成品が見れるのは今日だけだ。あとで写真を撮る時間も取るからな」
「みなさん、お疲れさま。今回はどうやらいい作品がたくさんできたと聞いているよ楽しみだな」
普段は全然来ない茶柱先生も来ている。
「まずは、部長である私からだ、一番のポイントはこの横たわっている『すず』のかわいさだ。ちょっとシャツの間からブラが見えているところがえっちになっている。かわいいだろ。背景もいいぞ…………」
長い、話が長い。めちゃくちゃこだわっていることは伝わっている。すごいいい絵なのは分かる。
「心愛、もう私たちはみんな良いってわかったよ、いいよねみんな!」
「もちろん、最高だよ。めっちゃいいよ。先輩一番だよ。私と同じくらいいわ」
心愛先輩は急に部員の表情が変わって褒めだしたのでただでさえ上機嫌だったがさらに上機嫌になっている。やはりうれしいようだ。
「次はお姉ちゃんがやったから、私からかな。私は『すず』ちゃんをヤンキーにしたよ。ぐれてる女の子かわいいよね。しかも慣れてないからパンツが見えない様に気にしてるんだ。だから水たまりで反射で何を履いているかわかるようにしたよ。悪になり切れない子ってえっちだよね」
水愛先輩の絵はとてもかわいい。ちょっぴりえっちなところが控えめなエロで作品においてメリハリのある作品になる予感がする。
「私の絵を見て頂戴。天使と悪魔よ。どちらもえっちにでもかわいい『花宮』花要素を拾って描いてみたわ自信作よ」
二人の『すず』が俺たちの方を見ている。とてもかわいい。天使は清楚で悪魔は過激な恰好をしていてかわいい。悪魔だからえろかわいいという言葉が一番適しているかもしれない。どちらにせよ、黒と白でぱっくり分かれていてとてもすごい絵である。美術部の二大巨頭である。
次は俺だ。じゃんと言いながら絵を覆っていた白い布をはぎ取る。恥ずかしそうにスカートをめくっている『花宮すず』だ。フレンチカンカンが何かよくわかっていないような様子で騙されて自らめくっているという、恥ずかしさがとてもかわいくかけた自信があるが果たして。
「かわいいね、よくみつけたね。てっきり風とかでするかと思ったよ。スカートをめくる状況いろいろあるけどこれは芸術の要素もあってただのえっちなイラストじゃないことに説得力を持たせられている」
部長が俺をべた褒めである。おそらく言いたいことはたくさんあるだろうが、普通にうれしい。
「あんた、よくこの短期間でかけたわね、私と同じくらいいわ」
「金彦君、いいよ。とってもいいと思う。『すず』ちゃんもとてもかわいいよ」
さっきからかわいいとかえっちしか言われていないが、一番の大事なことはかわいくえっちに描けていることなのでとても満足である。
俺以外にも他の美術部員がいろんな作品を発表していた。『花宮すず』関係でほかに描いている人はいなかったが、彫刻も、それ以外もとてもすごかった。
「最後に集合写真を撮るぞ。しばらく作品と会えなくなるからな」
「そうよ、帰ってくるのは夏休み開けてからだからな」
「私の近くに集まっていくぞ、3・2・はい、チーズ」
カシャ。美術部員の渾身の力作は世に放たれた。
問題なく作品を提出できたらしい。結果発表を待つだけらしい。なんか一つくらい賞が取れたら嬉しい。
俺の願いはかないすぎたのかはたまた運命のいたずらか、自信以上の結果をもたらしたのであった。
2か月後、俺たちの『花宮すず』四枚絵は群馬県予選と突破し全国大会に送られ上野の美術館でもトップの評価である審査員特別賞を受け取った連絡がきた。
俺たち四人心愛、水愛、紫乃、そして俺は上野の博物館で行われる表彰式に参加することになる。
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