エッチな自撮り(続き)
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この配信を見ているひとりの高校生がいた。丸山金彦である。当然この配信を見ていたがお悩み相談で自分を指しているとは思いもしていなかった。
毎日高校に行き、部活をさぼって配信があるかどうかの確認をして夜になったら生放送を見るのが俺の最近の日課だ。
姉に教えてもらったが、配信に参加しているだけでは俺の嫁である「鏑木ミルク」に名前を憶えてもらえないのでファンアートを描くことを最近の日課にしている。
この間書いた渾身の一枚が珍しくのなんと本人から『いいね』されたのでとてもうれしい。ノートの端に書いただけであり、これならいくらでも描けることに気が付いた。
もはや結婚まで近いのでは。明日高校で自慢をすることにした。
昨日も配信を見ていたので眠いが太陽は燦燦と照り付けているので仕方なく起きて電車に乗ると有馬紫乃に会った。家が近所だからいつも会うが。
「おはよう金彦。なんかいいいことあったの?いつもスマホばっかり見てるのに私に話しかけるなんてめずらしいじゃない」
「ちょっと見てくれ、これ。」
いつでも見せられるように準備しておいたスマホ画面を見せる。そこにはたくさんのいいね通知の跡が残っていた。
何がそんなに良かったのか不思議がっていたが、通知欄を見つけると目を大きく見開いて異常な通知の数を見つけて驚いている。
「何でこんなに『いいね』があるのよ、まさか何かやらかしたんじゃないでしょうね。」
「違うって、昨日描いたファンアートがバズったんだよ、やっぱり『ミルク』ファンは見る目があるね。」
「そんなにいい絵なら見せてもらおうかしら」
ホームにある投稿一覧をみると明らかに数値が多い『ミルク』の絵が乗せられている。我ながら渾身の出来だが果たしてなんて言うのか。
「まあ、金彦にしてはそこそこ、書けてるんじゃないかしら。私の方が100倍上手く書けるけど」
「なんでだよ、こんなにバズるくらい人気になったんだからもっと驚いてくれてもいいだろ」
確かに驚いてはいたがなんだか思っていた反応と違っていて、少しがっかりした。どこがそんなに気に入らなかったのか。少し不満な表情をしていたのかもしれない。言い訳をしてきた。
「確かにこんなにいっぱいあって、私うらやましいわ。こんちくしょうめ!でもコメントを見なさい。」
スマホを返されるとコメントは明らかにたくさんついていたが、一つ一つのコメントをよく見返すと。
『ミルクはやっぱりカワイイですね』
『やっぱり絵の初心者はミルクを書くに限りますよね。私も最近書き始めました』
『昨日の名場面はめちゃくちゃ笑っちゃいました』
『まんまるお目目がかわぅいいいい』
と絵を褒めているんだか、いないんだか。なんだかまあ『ミルク』がかわいいということが伝わっていたのでよしとはするが。でも絵についてはそんなに褒められはいなかった。
少しだけショックを受けたがかわいさはきちんと描けているのだからいいだろう。
「私もこの『ミルクちゃん』書いた事あるわよ。ほら。」
紫乃のスマホを渡されて見てみると明らかにレベルが違った。絵を投稿していたが明らかにフォロワーが多い、絵もどこをどう見てもかわいい。
俺の嫁である『ミルク』がお腹を出してパジャマで寝そべっている姿を描いていたが表情に服装に可愛さに、レベルが一段上である。
同じ「ミルク」を書いてあるはずなのにこんなに違うのか。コメントもたくさんある。
「かわいいでしょ、みんな褒めてくれたわ、これ。」
『もはやこれは写真です、上手でかわいい』
『ミルクの良さが前面に出ていますね~絵もめちゃくちゃうまい!』
どのコメントも確かに誰もが絵のかわいさを文句なしに認めていた。
「私の絵もいいでしょ、あんたのと比べなさいよ」
別に責められる筋合いはない。もとより俺よりうまいことは分かっている。昨日見たテレビなどの話していると最寄りの駅に着いた。
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