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Vtuber『鏑木ミルク』のお悩み相談教室  作者: 関原みずき
第ゼロ章エッチな女の子の紹介 星!高評価!♡すぐにいますぐつけて!
10/38

選ばれたファンアート

面白かったら、いいねとブックマーク、★評価もぽちりしてください。


モチベ上がりますのでよろしくお願いします。

『鏑木ミルクの新衣装発表会&重大発表』


「やあ、子猫ちゃん達本日は僕の新衣装お披露目に来てくれてありがとう。僕の服をお仕立てしてくれたママに感謝しゃしゃてな。


 僕は今日来てくれた子猫ちゃんの新衣装予想衣装イラストを配信の前に探索したけど、とんでもない作品が目白押しだったぜ、全く」


「僕のお披露目はまだ先だからまずは子猫ちゃんの作品を一緒に見ていこうぜ!」

「ハッシュタグミルクアートから拾ってきてるからな」


 とうとう新衣装のお披露目式が始まった。普段から配信は見ているが本当に一緒に考えて描いたイラストが取り上げられるだろうか。


 青波と紫乃が描いている姿を見て俺も制服を着ているファンアートが選ばれるだろうか、不安になっていた。

 どうやら二人もいっしょらしい。電話がかかってきた。


「金彦、よく電話に出たわ。もちろんライブ配信見てるわよね」

「今日は何があってもライブでみなきゃいけない日だ。もう30分前から待機してたからな」


「ならちょうどいいわ、緊張しちゃって配信見れないの、あとでアーカイブでみるから。

 って全然見ようとしないのよ」

「電話つなぐからグルチャにはいって頂戴」


 俺はこの間作っていたグループに入る。紫乃がそこにはいた。少し待つと青波も入ってきた。


 新衣装予想で視聴者予想のイラストの中で俺たちの物はまだ紹介されていない。まだ配信が始まって十分だが序盤である。

 まずは正統派のイラストから紹介されている。どこにこんなに絵のうまい人が隠れているのかと思うほど上手である。


『増田先生、俺のことまた書いてくれたのか、相変わらず、めちゃくちゃかわいいぜ。ライチモチーフで俺の腰についてるひらひらリボンもキュートだぜ、メイドか』


 視聴者はイラストの横に書かれている、指示を無視していることに切れているようだ。、ミルクの新衣装予想の白紙の部分に、「かわいい一言」と書かれていた。


『見えないのか』

『増田先生のお願いを聞くんだ』

『こいこいこい、早くしろ。かっこよくてもいいが』

『先生はかわいかった、ミルクの番だ。頼む』


「僕は、本来かっこいいんだよ、子猫ちゃん。確かにキュートな見た目の僕だけど、かっこつけたっていいだろ」


「まあ、やるけどね。耳の穴かっぽじってよく聞けよ、子猫ちゃん」


 一緒に流れていた音楽が止められ誰の声も聞こえなくなった。これは聞き逃してはいけない。

 音量を上げる。十くらい上がればいいか。


 コメントの流れも緩み誰もが次の言葉を聞き逃さない様に待機している。果たして。



『お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様。ミルクの喫茶店へようこそ!』



「かわいいいいいいいいい」

「俺は喫茶ミルクの常連になりました」


「最高だぜ、可愛すぎて顔のにやけがとまりませんもう一度お願いします」

「もう一回、はい。もう一回」

「これでいいか、お前ら。僕がでれてやったのは特別だからな」


 言い切って、恥ずかしそうにしているところが、非常にかわいい。意外でもないがこうやって時々出れてくれる『ミルク』を見るのが生きがいになっている。

 黙ったまま音楽を再びかけ始めた。さっきまであんなに左右に動いていたのに、恥ずかしいのか止まっている。


「紫乃、かねちー、聞いたよね。今のセリフこれ永久保存版だよ。絶対切り抜かれるね」

「俺の心まで奪ってしまったよ。やっぱりミルク最高!」


「私、もいいと思うわ。いつでも同じセリフ言ってあげるわ」

「誰にいうんだよ」

「私じゃだめなわけ?…まあいいわ。ほら次かもしれないわよ」


 新しいイラストが紹介されていた。それにしても本当に選ばれるのか不安になってきた。もしも、だめなら青波が悲しむ。

 電話までつないでしまっている以上フォローしなくてはならないがどうすればいいだろうか。

 紫乃がどうにかしてくれるだろうが。



 不安は即座に打ち消されることになる。


「つぎはこれ。僕が宇宙からから召喚されてるね。みてごらん。子猫ちゃんたち。僕にはわかるよ。これはこの未来のファッションを。僕のかっこよさを前面に出してるね。

 僕の恰好はどうやらいつまでも通用しそうだ。しかもこれは女の子の匂いがするよ。

 この短パンの書き方は女の子だね。この間のゲームとかも参考にしてるのかな。」


「こっっこれは、青波、きたんじゃないか」


「私の絵だよ、今放送されてるの」


「やったわね、私ダメだったらどうしようかと思ったわ。おめでとう」

「ありがとう、二人とも。私の描いた絵を私の『ミルク』を褒めてくれるなんて最高だよ」

「私が女の子ってこともばれちゃってるし」


 本当に良かった。大体ほとんどの絵は応募していれば紹介されているが、当然全部が拾われているわけではないはずである。

 俺が描いたわけではないが、服のアイデアは手伝ったものがそのまま使われていた。

 三人の合作といっても過言ではない気がする。

 コメントも盛り上がっている。


『どうぜおじさんだぞ』

『女の子もずいっぶん増えたんだなぁ』


『現実をみろ、俺のほうがかわいいぞ』

『女子はいますぐ囲え!絶対に逃がすんじゃねえぞ』


 コメント欄は結構辛辣であった。誰も信じていないわけではないが。やはり相変わらず適当なことを言っているのだと思っているのであろう。

 普段の俺もそう思うが今回は半分当たりで半分外れである。少なくとも俺のセンスは入っている。


「私のやつもう終わっちゃった。でもめちゃめちゃ褒めてくれたよ」

「今日は俺も最高の一日になったよ」

「全く、青波よくやったわ。一応このあとは新衣装のお披露目があるわよ」


 3人とも本日は大満足である。ただどうせなら俺も書いておけばよかった。描くための道具が昔から使っている色鉛筆や、絵具とコピックといい加減デジタルでも絵を描けるようになった方がいいかもしれない。

 まずはパソコンはあるから買いに後で行くか。

 直撮りは卒業したくなってきた。


『僕の新衣装の撮影タイムだよ、グリーンバックにしておくからいい感じに切り取って使ってくれよ


 特にこのスカートママにロングスカートってだけお願いしたらこんなにかっこよくしれくれたぜ!』


『みんな写真撮り終わったかな、わすれてないよね。重大発表があるよ』


 完全に忘れていた、そういえば重大発表があるのか、歌ってみたか3Dライブでもするのだろうか。リアルライブはなさそうだが。


『なんと今回、新曲を発表します。曲名は『アズーラ・ラテ』私頑張って作ったからみんな見てね。この後11時から公開します。

 わ、僕がリンク張るからみんなかなず見てくれよ、今日の配信は以上。また明日。またな。』


『お疲れさまー』

『行かなきゃ新曲を聞きに』



「俺たちももう切るぞ、また明日」

「またね、また明日ね」

 通話を切った。それにしても本当に良かった。肩の荷が下りた。

 明日は普通に学校である。話さなくては。

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