射影機とドラゴンと雨宿り Lv.3(十話)
森の片隅、空がよく見える所にマルタを積み重ねた家が立っていた。
カン! カン! と薪を割る音が響き渡る。
そこには、お爺さんが一人薪割りをしていた。
ここはバシレイアに一人出て行った、少女の家だ。彼女は魔法の勉強をするために、お金を貯めに上京したのだが、お爺さんは心配で、あまり良しとは、思っていなかった。そのため、上京の際、喧嘩別れしてしまったのだ。それ以来、お爺さんは誰とも話さず、一人静かに暮らしていた。
そこに一人の少女がやって来くる。
お爺さんは首に掛けていた手拭いでひたいをぬぐい。軽く会釈する。
少女は胸に手を当てて大きな声て名乗る。
「ランサン郵便協会のキャリー・ピジュンです! 手紙のお届けに参りました!」
その後、キャリーはすぐに泥だらけの鞄から白い手紙を取り出した。
手紙と聞いた、お爺さんはすぐに誰から届いたのかわかり、小さく呟いた。
「まったく、金がないのに送らんでも……お嬢ちゃん、ありがと。わざわざ遠くからお茶でもして行くかい?」
「いいんですか!」
お爺さんは薪割りの仕事を一回やめて、休憩がてら、客人をもてなす事にした。
ゆっくりと家に向かうお爺さん。
彼の後を一人の少女がついて行く、彼女は綺麗な金髪に星の様に輝く黄色い瞳をした少女 名をキャリー・ピジュンと呼ぶ。
彼女はもう、今は大丈夫、そうわかるほど、心配のいらない笑みを浮かべていた。
あやしいものじゃないよ。あやかしだよ。
どうも、あやかしの濫です。
ついに物語のストックがなくなってしまいました。
悲しいです。すぐに作るぞ! とまでは、行かないので、しばらく、投稿をお休みします。
八月ぐらいには、また、少し投稿できるかも……
ささやかなお願いなのですが、ブックマークを付けて待っていてもらえないでしょうか?
それと七月に別の物語をここに投稿する予定ではあります。
「キャリー・ピジュンの冒険」に興味を持ってくださったら、
ブックマーク、評価を付けてくださると嬉しいです。