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Game fo tog Lv.3(一話)

 荒れ果てた荒野を進む巨大な船、蒸気と歯車に動くここは技術の街スタックタウン。

 街の入り口は、地面を平たくする巨大なキャタピラを避け、船の下に潜り込んだ場所にある。

 木材で作られた昔ながらの馬車でも乗り込める安心設計だ。


「よぉ、ここを通りたきゃ、通行料を払え」


 検問をしている若い男が言った。

 手綱を引く背の低い老人テトは、いくらか尋ねる。すると、無言で看板を指さす。

 五十ミンツと書かれた上から、百ミンツと書き直されていた。


 テトは眉を顰めて、男を睨む。


「高くないか?」


「適正価格だ。他はもっと高いぜ」


 冷ややかな視線に男は首を回す。


「最近、街に出入りする人が減った。みんな篭りっきりでよ。何してるんだか……維持費もかかるんだ」


 男は肩をすくめて天井の巻き取り機を指差す。

 錆びれて今にも落ちそうだった。


 テトはため息を吐いてポケットから金を渡す。


 男は満足気に覗き込んでから機械を起動した。


 震える様な音と共にゆっくりと足場が上がっていく。

 轟音の中、男は老人の荷物を覗き込んだ。


 布が被せられていて積み荷は見えない。


「爺さん、少ない荷物だけど何しに来たんだ?」


 老人テトは苦々しく笑いながら答えた。


「なーに、ちょっとした観光だよ」


 いい終わりかけた時、積荷が動く。

 中の者たちが喧嘩したのだ。

 ジッと見つめる男にテトは目を逸らす。


「振動で積荷がズレたんだろ」


 上り切ると大きな揺れと共に足場は動くのをやめる。

 周囲は入り組んだ地形と我先にと飛び出す様な建築が積み重なった街が広がっていた。


 あちこちで物作りが行われている音がする。

 遠くには大きな煙突がモクモクと黒い煙を出していた。


 男は笑みを浮かべながら老人に言う。


「ようこそ、スタックタウンへ」

あやしいものじゃないよ、あやかしだよ。

どうも、あやかしの濫です。

一足後れて、テト爺さんたちも来ましたね。

オリパスたちは? 馬車の荷台に隠れてますよ。

レサトさんとルークに挟まれながら。居心地はすごく悪いですね。

「Game fo tog Lv.3」楽しんでくださると嬉しいです。


「キャリー・ピジュンの冒険」を面白い、興味を持ったという方は、

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