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アメジスト  作者: 詩音
9/10

ぼっち飯

 ☆☆☆


 「今日の茶会はどうであった?カイルの婚約者候補はモニク家のエリス嬢あたりか?」


 「ふーぅ、それはないですね...」

 「レティ家のシャルロット様かソフィア様あたりがよろしいかしら。」


 「エリス嬢は何か問題が?」

 「容姿や家柄などは確かに優れてますけど...知性はなく、人間性は最悪ですね。」

 「...。そこまで酷いのか。」

 「えぇ..。」

  


 「そういえば、今回の茶会にはモニク家の次女も来ていたのであろう?どうだった?」

 「噂と違って病弱でも、わがまま令嬢でもなかったですね...。」

 「他にも、醜くて人前に出せないという噂もあったか?」

 「年齢の割に小さくて、すごく痩せてはいましたけど...ラベンダー色の髪にアメジストみたいな大きな瞳で顔立ちは整っていましたね。もう少し太ったらすごい美少女になるでしょうね。とんでもないドレスを着ていて驚きましたけど、会話をしてみると聡明で肝の座った令嬢でしたね...。可哀想におそらくモニク侯爵家で虐待されてるんでしょうね..。」



 ☆☆☆

 

 王宮で私についてそんな会話がされているのも知らずに私は離れで1人きりの夕食。


 ぼっち飯の内容は


・パン 1個

・クズ野菜のみのスープ 少量

・フライドポテト 3切れ

・お水 コップ1杯



 (これじゃ、大きくなれないよね?)


 たぶん本当はこの他に

 ・メインの肉料理

 ・チーズやサラダ

 ・フルーツ

 ・食後の紅茶とデザートくらいあるよね?

 だって家は筆頭侯爵よ?


 (大きなお皿の真ん中にちんまりポテトだけがあるのがすごく不自然だし...。侍女のマリーが盗んで食べて、その残りをお皿に盛り直してるよね?)

 


  


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