表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アメジスト  作者: 詩音
1/10

茶会デビュー

 

 庭園に足を踏み入れるとかすかにバラの良い香りがしてきた。

 6月の白い薔薇が咲き始めた庭園で王家主催の茶会が開かれている。


◽初摘みの紅茶を楽しむ会◽


 招待状にはそう書かれていたが、

今日は第一王子と第二王子の婚約者を選ぶのが目的だ。

 

 王家の王子は二人。

 カイル殿下は11才、リオン殿下は7才。

 そのため、茶会には主に5才~10才の高位貴族の子女が集められており、色とりどりのドレスが美しい。


(こんな場所に来るの、ものすごく嫌なんだけど...)

(自信満々な顔してるけど...エリス、多分あなた最年長よ..)


 姉のエリスは12才。

 プラチナブロンドの髪に碧い瞳、最新のデザインのドレスをまとった姿は確かにとても美しい。

 しかし、ニヤニヤと私のドレス姿を見てイヤな笑みを浮かべている。

 性悪さが隠しきれてない...

 

(私と違って小さな頃から色んなお茶会に参加しているのに未だに婚約者がいないのはそういう所が原因じゃない?)


 一方の私はこのお茶会がデビュー。

 社交界では病弱と噂されてるみたい。

 ここ数年は風邪一つ引いてないんですけどね!


「モニク侯爵一家よ」

「美男美女よね」


しかし、一番後ろから私の姿が見えると

 

「えっ」 

皆、一斉に驚愕の表情になった。

眉をひそめる者さえいる...



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ