女冒険者ミーナの変身
誤字脱字のご指摘、ありがとうございます。
大変助かります。
拙い私の小説ですが、此れからも主に短編をメインに異世界を舞台にした作品を執筆して行く予定なで宜しくお願いします。
私の名前は、ミーナ。
性別は女、年齢は18歳。
職業は、第3級冒険者だった。
身長は160cm、スリムな肢体と豊満なバストが自慢の美貌の女冒険者だ。
私、美貌の女冒険者ミーナは人生の岐路に立たされている。
大魔王は、私に選択を迫ってくる。
「我が眷属と成り、愚者のダンジョンで生きながらえるか、人として誇り高き死を選ぶか? 又は吾輩のコレクションとして幻影水晶に封じられるか ?」
※ ※ ※
第3級冒険者ミーナの私は、初級冒険者でもパーティーを組めば、簡単に依頼を達成出来る難度1級の依頼を受けて、愚者のダンジョンを探索していた。
ダンジョンは国内外に、数知れず存在してが、愚者のダンジョンは知られている限りでは、最大規模を誇り、又、危険度も最低ランクの1級の安全な、ダンジョンとして知られている。
このダンジョンには、他のダンジョンの様に罠が仕掛けられている事も無く、ダンジョン内に生息する魔物娘達にも襲われる事が無い、安全なダンジョンなのだ。
愚者のダンジョンの攻略に向かった、冒険者、主に女冒険者が、稀にダンジョンで行方不明に成る以外は。
其れでもこのダンジョンからは、他のダンジョンでは入手する事の出来ない貴重な魔法のアイテム、宝石、ポーション等の貴重な品々が、低リスクで手に入れる事が出来るので、駆け出しの初級冒険者から百戦錬磨の5級冒険者達迄、頻繁に探査に訪れる人気のダンジョンなのだ。
この日の私の、依頼は愚者のダンジョンの最深部である大神殿の祭壇に供えられている不老長寿のポーションを取ってくる事だった。
迷宮の様な、洞窟をサキュバスの案内で通り抜け、柱が林立する大神殿に、辿りついた私は異様な光景を目撃する事に成る。
迷路の岩窟同様に光源不明の光に煌々と照らされた大神殿内の空間には等身大の水晶が点在している。
水晶には、首飾りや指輪等の装飾品以外を身に纏わぬ美女達が封じられていたのだ。
水晶に封じられた美女達は、愚者のダンジョンで行方不明に成った女冒険者の末路に違いない。
我が身に降りかかる運命を悟り、逃げ出そうとしたが、時遅く私は大魔王の魔力で、既に体の自由を奪われていたのだ。
「ダンジョンマスターである、吾輩から逃げる事はかなわない。我が住処たる。大神殿にに来たからには、地上へ戻る事は叶わぬ事と知れ」
大魔王の魔力に捕らわれた私には束縛ら逃げる術も無く捕らわれと身となった。
※ ※ ※
私の選択は、人として誇り高い死を選ぶか、大魔王の眷属として恥を忍んで粋なが得るしかない。
大魔王のコレクションとして幻影水晶に封じられる運命だけは、避けたかった。
「眷属として終生、大魔王様にお仕えします。」
私の返答に大魔王は、無言に頷くと私魔力注ぎ込み始めた。
人から魔物への変身が始まった。
身体と魂は、混沌へ還元され魔物へ再構築されていく。
再構築された、私は半人半蛇の魔物、ラミアに生まれ変わった。
私がダンジョン内の迷路で出会った、半人半獣のラミア、マーメイド、スキュラ、アルラウネ、アラクネ、サキュバス等の魔物娘達も、愚者のダンジョンで行方不明に成った女冒険者達の末路だった。
脆弱な人間から魔物へ生まれ変わった、私は魔物娘としての生を謳歌している。
大神殿の柱に巻き付き、ダンジョン迷宮や地底湖では、サキュバス、アラクネ、マーメイドやスキュラ達と戯れ愛を交わし、時に大魔王の寵愛を受ける素晴らしき日々だ。
魔物娘から人間の戻る事は、出来ない。
人間の生娘では経験する事の出来ない、官能の快楽を味わった私は、人間の小娘から、強靭な体力と不老長寿のラミアに変身した事には、後悔はしていない。
今日も何も知らない冒険者達が、一攫千金を夢見て、愚者のダンジョンの探索に訪れる。
ラミアに変身後、私の役割は、ダンジョン内の迷宮に迷える冒険者、主に女冒険者を最深部の大神殿に導く事だ。
今日も又、4人組の女冒険者パーティーが、私に導かれ大神殿に足を踏み入れた。
私達の仲間、魔物娘に変身して、大魔王のハーレムの一員成るか、若く美しい姿のまま幻影水晶に永遠に封じられ大魔王のコレクションに成る為に。