表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

75/150

第75話 勾玉で動かす市場経済

 音の鳴る勾玉を早く誰かに渡し、

なおかつ安全な勾玉を搔き集めなければ、借金を返済できない。

とりあえず前者は、インド象の鼻に詰めることで解決した。

問題は後者だ。

「勾玉一個1000万ドルで買い取るから、持ってこい警察!」

ドブネズミ洋平は確実にビジネスセンスがない。

そんな奴にはこれ、マルチ商法入会申込用紙。

俺の恩師である佐原先生が監修しているため、

不安・危険・挫折の三拍子が申し分なく揃っている。

勾玉を売りに来た警察官に事情聴取されることは疑いの余地がない。


 「私は勾玉1個1010万ドルで買い取る! さぁ、乗り換えるがよい!」

蒼龍が価格競争に乗り出した。

600万ドルという基準は、今やもう完全に忘れ去られたらしい。

独占市場より経済は回るが、彼らの財布状況が心配でならない。

「私は1050万ドルで買い取りますけど、何か?」

火付け役 花野美代子の登場。哀れな挑発だ。

向こうの三人はそこで一体何を争っているのか。


 「俺が勾玉全部合わせて2ドルで買い取ろう」

聞き間違えかな?

吉村さん、その提案は流石に皆にも受け入れられないよ。

「じゃあ、1億ドルで……」

大きく出たな。でも、それならば、快く売却に向かって動こう。

「このカジノを買う」

一大決心。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ