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第3話 失神新記録

 ルーレットを回すことで上昇気流が発生するのは周知の事実であろうが、

それによってできた雨雲から降る雨をシャワー代わりにするのは

俺しかおるまい。

近頃は酸性雨が怖いので、事前に全身をアルカリでコーティングしている。

シャワーを浴びた後は、町へ出かけるのが日課だ。

少し歩くと、道端で子どもたちが無邪気に無限等比級数を解いている。

劣等感に苛まれた俺は、丁寧に一人一人の顔にパイを塗ったくった。

心底スッキリ。

腹が減った。先ほど購入した、真っ白い三角柱を口にする。

世間ではこれを”ONIGIRI”と呼ぶらしい。具はセメント。

不味すぎて失神した。


 気が付くとそこは自宅の中。

ピンポーン。口で言ってみた。誰かが来たわけではない。

ドガーン!! 電子レンジから煙が出ている。すぐに駆け寄った。

そこにはあの吉村さんの姿が。異臭がさらに強さを増している。

やはり失神した。


 気が付くとそこは自動販売機の前。

樹液を探す。ない。樹液がない。パニックに陥り失神した。

と思ったそこのお前、甘いよ。樹液より甘いよ。

と言い終わる前に失神した。案の定。

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