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第24話 新村バスターズ

 吉村さんは真実を見抜いていた。

奴以外の乗客全員、加えて今これを読んでいる読者も、

インド象80頭の所為で墜落しかけていると思い込んでいることだろう。

実は違う。妖怪の仕業なのである。

”妖怪 飛行機落とし”が機内のどこかに潜んでいると言う。

早々に成敗せねば皆の命はない。

しかし、ここは我らが吉村さん。

まずは”炭酸水フォンデュ”で腹ごしらえ。

例えば、人参をフォンデュすれば、人参に。

もう一度つければあら不思議、人参に。魔法の零変化。


 満腹になった吉村さんはトイレへ。そこには妖怪 飛行機落としがいた。

しかも、さらにもう一体、”妖怪 ゴーストバスターマン”の姿が。

妖怪が幽霊を倒す時代がもうここまで来ている。

だが、どうやってバスターするのだろうか。掃除機などは持っていない。

バスターマンが出したのは2本のマイク。そのうち1本を幽霊に渡した。

スミス・J・新村がDJとなりビートをかけ出す。

いい加減言わせてもらうけど、あんた何者だ。

究極の出しゃばりであることだけは分かります。

そして、始まったラップバトル。先攻はバスターマン。

「Yo! 妖怪に何か用かい? Yo! 布団が……生乾き! Yo! ……Yo!」

ダンッ!!

『生乾き』はラップ界唯一の禁句であるため、罰として床抜け罠が発動。

バスターマンさようなら。ついでにスミスもさようなら。

ふぅ、これで邪魔者はいなくなったと。

あら、飛行機は落ち続けたままだ。本末転倒。

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