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第21話 ぱしゃぱしゃスプラッシュ

 それでは吉村城攻略していきましょうか。

流石に正面玄関から入るのは危険な香りがするので、正面玄関から入る。

1階には誰もいない、人はね、人は。

ロビーに足を踏み入れた途端に感じる地響き。

お察しの通り、1階の番人はゴリラの三郎。吉村さんのペットである。

見た目は至って普通のゴリラであるが、一つだけ特徴的な点がある。

その点とは、膝でのドラミング。

自分のそれで膝がやられ、今となっては匍匐(ほふく)前進でしか歩けない。

持てる力で懸命に這って進む三郎にいじらしさを感じてしまった俺は、

溢れ出る涙でプールを造り、三郎を思いっきり遊ばせた。芽生えた親心。

三郎が上げたぱしゃぱしゃスプラッシュは空を裂き、

昼飯にと用意したホットドッグを真っ二つに。

ほほほ、わんぱくだこと。許すまじ。

止まないぱしゃぱしゃスプラッシュに対抗するべく俺が取り出したのは、

中国の人口より多い大量のホットドッグ。

これと三郎の妙技が合わされば商売繁盛間違いなし。

カットドッグ始めました。


 時計が正午を知らせると幾ばくもなく、

腹を空かせたであろうヤスダ仮面がやってきた。

「いらっしゃい! 何にしましょう?」

勝手に接客を始めるヤスダ仮面。フレンドリーこの上ない。

しかし、奴の技量は並大抵でなく、カットドッグは1時間足らずで完売。

バイトリーダーに任命。

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