第138話 プリンセス椿ソロトーク
今話からは主役交代、あちき目線でお送りさせてもらいますわぁ。
で、さっきから下僕がうるさくてしょうがないんよ。
「あひひひ、女子小学生に冷たくあしらわれちゃってる俺は
主役失格だ。終わり、終わり。あひひひ」
普段は下僕がメインやから、こういう異常性の垣間見える言動は
作者の配慮でカットされているんやけど、曝け出ちまったなぁ。
変人は変人の周りにしか寄らないってことよね。よく分かるって。
読者さんも気を付けや。付き合う人は選んだ方がいいって。
あら、この論理でいくと、あちきも変人?
それは堪ったもんじゃねぇなぁ。あちきはただの海老反りガンマンやで?
たぶん他にもいっぱいおるやろ。腰痛持ちは大方海老反りガンマンよ。
ブシューン!
おい、今笑った奴は拳銃で心臓ぶち抜くぜぇ。
コメディだからってヘラヘラしてたらいけねぇよ。
こう見えても、あちきは2歳の頃から射撃の腕を磨いてきてんだ。
中途半端な覚悟の読者さんはとっとと離れな。
……冗談やて。下僕がイカジョーク言っていたからな、
あちきも場を和ませようと思ったんやけど、難しいなぁ。
ちょっと時間余ったから、下僕を調教しちゃる。
テニスボールを遠くに投げるから、取ってきてもらおう。
ほれ。あら、勢いつきすぎてピサの斜塔が根幹から粉々だ。
でも、勢いつきすぎた保険に加入しているから、賠償は問題なし。
責任だけは取りますわぁ。
あちきは主役降りて、下僕に挽回のチャンスをあげましょう。
「あひひひひひひひひひひ」
不安やなぁ。




