表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/150

第1話 双六の真髄

エブリスタにて、40000スター、及び人気・トレンドコメディランキング日間・月間・四半期・年間1位を獲得致しました。小説家になろうユーザーの皆様にも、ご高覧いただければ幸いです。また、よろしければ、評価やブックマーク、並びに感想・レビューなどもいただけると嬉しいです。

 ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ 合わせて”双六”。

今日も隣人のカスタネットの騒音で目を覚ます。

起きるやいなや双六を始める俺。

相手は吉村さん。いつの間にか部屋にいたストレンジャーだ。

奴から二日放置した唐揚げの臭いがプンプンするが、

全く動じない俺。我ながら立派である。

先攻は吉村さん。奴のTシャツには『如何様(いかさま)(いのち)』と記されている。

二分後、賽を振る度に奇声を発するため、失格となった。

いよいよ俺の番だ。この日のために作った二面賽を取り出す。

まず回らない。加えて、両面とも1の目という最弱の代物。

メリットは皆無。しかし、それを使う意志を頑なに曲げない俺。

我ながら恐れ入る。


 おっと、消灯の時間だ。双六はここまで。

吉村さんの表情が曇る。そして、涙という雨が降る。

これぞ夏の風物詩『吉村の夕立』。正直、反吐が出る。

感動を伝えるために、奴の顔面に七味唐辛子を振りかける。

効果は抜群のようだ。おやすみなさい。

ぐっすり眠れる気がしてならない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ