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異世界演芸場へようこそ  作者: 日向 晃
死神
15/21

(1)

ということで、どうやって俺がこの世界にやってきて、この世界で落語家

を始めたのかっていう話は、一段落とさせてもらって。


この世界で俺が何をしているのかっていう意味では、

もう一つ話をする必要があるんですね。


もちろん、帝都の芸人というのが表の顔なんだけど。


裏の顔っていうか、特命が俺にはある。


まぁ、なんていうか俺としては、転生した先で、落語家として生きていかせて

もらえるだけで正直大満足なんだけど。


閻魔が「サービス」でくれた「チート能力」を一芸人として生かすだけでは

許してもらえなかったって感じで。


転生してきてしばらくの間、帝都の劇場で落語をさせてもらいながら

時々「素人ウナギ」の店の座敷でやらせてもらったりもして。


「素人ウナギ」の営業にも少しは貢献できたようで、かみよさんとサラちゃん

だけじゃ、人手が足りないというので、ちはやさんという新しい人を雇ったり

なんかして、味の良さもあって口コミでお客も増えたりなんかしたり。


穏やかな暮らしをさせてもらっていたのだけれど。


ちなみに。


どこに住ませてもらっているかというと、

宮殿の中に部屋を与えてもらうという好待遇。


この国では、皇族が色々な芸術のパトロンとして支援をしてくれているのだけれど

俺みたいな家のないものには、宮殿の中の離れで部屋を与えてもらっている

というわけで。


まぁ、当たり前だけど、宮殿に来たばかりの頃は圧倒されてしまって。

天井に天国の絵が描いてあって、見上げたら天使に見つめられているような

気分になったかと思えば、とても中庭というレベルではない、広大な中庭に

泳げそうなくらいに大きな噴水、部屋に入るとやたらと飾ってある肖像画。


で、俺の部屋はというと、隠し階段から地下に降りた先の地下シェルター

にある一室を使わせてもらってます。


たとえるなら、洋風押し入れ部屋って感じかな。

窓はないんだよね、地下だから。


で、この地下室。


ここよりも下に続いていく階段があるっていうわけで。


そう、裏のお仕事は、この下に続く階段の先でのお仕事でして。


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