四章 19冊目 今を生きている
「――という訳……です」
ロネイそう締めくくり、口を閉ざすと、その場はただ静寂に包まれた。
時は止まらない。確実に世界を流れている。その証拠に、金色の粒子がその場には漂い続け、明けの明星らしき星影が色褪せる中、それとは真逆に、東の空は色を持ち始めていた。それら、悠久の時の流れを感じさせるもの達の中で、ショウは――ロネイは、世界から取り残された石像のように、動きがなくなっていた。
――――何て、声掛ければいい……。
ショウはその答えが出せなかった。あまりにも不憫としか言いようがない。髄の奥にまで、ロネイの境遇が沁み渡る。苦しくて、苦しくて――心がはち切れそうになる。
改めてショウは、自分の人生が恵まれ過ぎていることを実感した。
――独りぼっちだったことなんて、一度たりともなかったからだ。
常に誰かが側にいてくれる。仲間ができて、その者達が着いてきてくれる。心配してくれる。それが幸福と呼ばずして何という。
ロネイの生きた道。語られたのは、そのほんの一端でしかない。彼女の全てを知り得るなんて不可能。自分の人生でさえそうなのだから、他人のそれはそれ以上に浅くて――。
家族というものを知らないショウも、それに近しい者の存在はよく知っている。それはフィア。彼女はショウにとって血の繋がりこそないが、家族も同様――のはずだ。館で共に過ごした日々はきっとそういう概念であろうに――だが実際、彼女はそうは思っていない。ショウのメイドで十分であると自ら懇願しているのだから――。
ショウもロネイと同様――否、彼女のそれと比べるのはおこがましいほど小さな出来事であるが、彼の中で衝撃的な出来事に一度、陥っている。
――フィアが人を殺したという事実。
そのことに憤り、ましてや命を捨てるのも厭わない態度をショウは示した。
――全て彼女が悪いと、
だがそれは、世界に対して無知な自分にも責任があったのを後で知った。だからショウは謝罪をし、彼女もまた、それに倣い謝罪した。そして、それぞれがそれぞれを許しあって今に至っている。
ロネイで言えば、ショウでいうフィアの位置に当てはまるのが、父親ということだろう。彼女の『本心』の最初の理解者。ましてやまだ幼子だった彼女にとって、それがどれ程の救いだったのか。それに家族という血脈が、さらなる原動に拍車を駆けてしまったのは言うまでもなく――そして裏切り、『洗脳』――。
崩壊することさえできないほど、ロネイは蝕まれ――その結果、『戦争』による一番の被害者が生まれてしまった。
――――こんなロネイを知って、何を今さら話せることがある。
ショウがロネイに聞きたかったことはほぼ全て、彼女の過去に直結していた。一部分はまだ足りないが――。
心のどこかでショウは、ロネイの過去が、今の状況を一変できる切り札的存在になれる気がしていた。そんなものどこかで求めていた自分がいた。だが実際はそうではなかった。
手がかりを求め、救いを求めていた。彼女自身に。王家の血に。その地位に――。
ショウは悔いた。懺悔さえも求められば応じる覚悟は出来ている。だがそんなことなどロネイは露も知らない。意味をなさないのだ。悔いるのは後だ。今一番に考えるべきは、彼女に応えることだろう。彼女が欲しいものは何だ。彼女に最初に掛ける言葉は何だ。彼女は何故語ったのか。
――――ロネイに、応えろ!
その勇気に、意志に、信頼に――。
「……ロネイ。――ありがとな」
ショウが見繕ったのは、そんな感謝の言葉であった。真っ直ぐ、ただロネイの青き双眸を見つめて――。
そんな第一声を受けたロネイは、驚きのあまりに目を見開いて、
「あ、ありがとうって……それは、無いですよ……」
片腕を押さえ、目を背けた。そして弱々しい声で、ショウの感謝の受け取りを拒否した。
「い、いやいや、まてまて――」
――話してくれてありがとう。
ただそれだけのこと――だったのだが、伝わらなかったのか、
「――わ、悪い。そんなつもりじゃなくてだな……俺はただ、お前の過去が知れてよかったっていう意味で……だな」
ショウは慌ててその理由を付け加えるが、ロネイはまだ目を背けたままだった。
頭を抱えるしかない。ショウは気まずい雰囲気のその場から目を背けた。ロネイへと背を向けたのだ。
最初のミスは取り返しのつかない要因になる。わだかまり、すれ違い、その他もろもろ――一歩目が重要。一言目が重要。
「……そう言えば、お前との最初の出会いはお互いに、印象最悪だったな」
届かなくても構わない。無駄でも構わない。響かなくても構わない。それでも今の――『ありがとう』のこの気持ちを伝えるには、初めの一歩目から始めよう。そう思っただけだ。つまずいたらまた、一から築き上げる。それは必ず叶うはずだと――ショウもロネイと同様に、彼女を信頼しているからそう思えるのだ。
思い返せば、ショウとロネイとの最初の出会いは、オーメリス王国であった。コロシアム――その外周のこと。ロネイの白を小バカにしたショウと、その言葉を受け取った彼女。
「――と言ってもまあ、俺の粗相が主な原因だった訳だが……」
下手を打ち、繋がりどころか、命さえ無くなりかけた。だが、あの場には二人を繋いだもう一人の人物がいた。ショウはそんな人物に救われた。だからこうして、今を生きている。ロネイもまたそれと同様――。
「――そんな些細な偶然だが、俺とお前は出会えた。まあ、フィアがいたから、そうなる運命だったのかもしれないがな……まどろっこしいことはこれっきりだ。はっきり言うぞロネイ。――こっちを見てくれ! 見たくなかったら、命令する。こっちを見ろ!」
ショウはロネイへと振り返り、彼女を促す言葉を強く発した。ピクリと反応したロネイはゆっくりと、合わせずらそうではあったものの、ショウとの視線はしっかりと合わさった。
「ロネイがいなかったら今の俺はいない。それだけは自信を持って言える。ありがとう、ロネイ。それが今の俺の答えだ! 検討外れだったら悪い」
深々と頭を下げて、日頃の感謝から何まで全てを正直にロネイへと告げたショウ。
数秒――数十秒――数分。どれだけ時を消費しても構わない。ただ、ロネイから言葉をひたすらに頭を垂れて待つ。それだけだ。
「……あ、頭を上げてくださいショウ様」
それはとても慌てている声色であったのを、ショウはそれをまず聴覚で受け取り、その後視覚でもそれを再確認した。身ぶり手振りがその概念。
「す、すみません。私、ちょっと予想外すぎまして……頭が混乱していたというか、何というか……本当にすみませんっ!」
主語が足りていない。理由が足りていない。その謝罪が何に対してのそれなのか、皆目検討もつかない。継ぎ接ぎ過ぎて何が何だか分からない。それほどまでに、ロネイはあわてふためいている。
「……は? ど、どういうことだよ!?」
補うための回答を、今度はショウが待つ。
「……本当は軽蔑されると思っていました」
「だからそれはないって前も――」
「――殺人鬼なんです! 私は人を殺めるのを何とも思わない悪魔なんです! ……それは、変態とは訳が違います……」
ショウの言葉を遮り、己の見解を再確認させるために、ロネイは声を荒らげた。だが、そんなシリアスチックなロネイとは裏腹に、「ぷっ」と、ショウは思わず吹き出した。笑いが舞い込んできたのだ。その言葉はあまりにもキャッチーで、コメディーなのだから仕方がない。
「ショウ!! ふざけてるの?」
そんなショウの隙を突き、怒りの矛先が二つ。言葉が――刀が彼を襲い、その一つは喉笛の前で止まる。真面目に語っているのだから、ロネイのそれも頷ける。大いに反省する点である。
刹那の出来事に、ショウの対応は数手も遅れた。当然だ。そんな神速に対応可能な訳がない。だから彼は、手を空へと上げた。降参の構え。まさしくお手上げ状態――なのだが、
「いやいやいや、いきなり変態とか言うお前が悪い!」
鋭利な輝きなど何のその。言葉という刃で対抗するショウ。
止まったということは、まだ落ち着いている証拠。多少なりとも非があると、ロネイ自身がそう抱いているはずなのだから。
「……っ、こっちは真面目に話してるの! 話の腰を折るような真似、しないで!」
切羽詰まったようなロネイ――もとい白い悪魔。歯を食い縛って、怒りを露にしている。そんな彼女の表情に、ショウは真面目さを取り戻す。唾を飲み込み、次を待つ。手を上げたままに――。
「――もう一度言うけど、私は変態で人殺し。悪の塊なの。ショウのような清らかな心じゃない……嫌でしょ? 嬉々として人殺しを楽しんでいた私なんて……」
ロネイは刀と声色を落とし、項垂れながらにそう語る。それに伴いショウもゆっくりと手を下ろす。
――――何だ、そうか。そういうことか、ロネイ。
ショウはロネイの求めていた解を、ようやく理解した。
「……ああ、そうだな。お前がしてきたことは許せない。人の命を粗末に扱う奴なんてもっての他だっ! お前は最悪な奴だよ!」
――自分を咎めて欲しいのだということが。
求めているものに応じるよう、ショウは貶し、蔑みを与えた。だが、
「……はい、そうです。私はショウ様以上にゴミ――」
「――だけどな、ロネイ。お前は今を生きてんだろうが。いつまでもそんなしがらみに囚われてんじゃねぇよっ! さっさと前を向きやがれっ!」
そうではない。そんな訳がない。それは既に過去のことだ。
ショウはロネイへと詰め寄る。胸ぐらを掴んで強制的に顔を上げさせる。そして思いの丈を全てぶつける。
「過去は変えられないんだよ! 過去は戻ってなんかこないんだよ! やっちまったんなら、次はどうすればいいのか考えるのが普通だろうがっ! 前を向け! 今を見ろ! それさえも出来ねぇのかよ!」
「……っ、で、出来ます。出来ますけど……私は裁いて欲しい。私はなにも罰せられていない。私だけが今もぬけぬけと生き永らえている。――自ら命を絶とうともしました。だけど、そんな勇気さえ私にはなかった……私はあの時、姉様に殺されてるべきだったのです……」
涙ながらにその一つを渇望するロネイ。
いくつもの命を奪ったロネイが――『白い悪魔』が、ショウへとそれを初めて見せる。
――涙を。
そこにいたのは、とても弱々しくて、『死』を夢見る脆くて儚い、ちっぽけなただの人間であった。
彼女は悪魔などではない。涙を見せている。それは彼女の『心』が、しっかりと備わっているのを決定付ける証拠でもあった。
「……お前、フィアがくれたそれさえも分かんなくなっちまったのかよっ!」
「……え?」
ショウはさらに力をロネイへと込める。力無きショウでも今のロネイは軽く持ち上がった。それもそのはず――彼女は『死』を望んでいるのだから。抵抗する素振りも見せず、刀は地へと落ち――ただ、か細い声で彼の言葉に反応する。
『死』を与えるつもりなど毛頭ない。フィアがそうしなかった理由も、自ずと理解できた。彼女と同様、ロネイへとそれを与える。
「お前は『生』きるんだよ! それが俺とフィアがお前に求めてる答えだっ!」
それとは、『生』。『死』とは対極の概念。
ショウが手を離すと、ロネイはそのまま地べたに落ちた。純白のメイド服は土に汚れ、倒れ込んだその姿たるや否や、彼女らしからぬ堕落であった。
「……イヤです。私は長い時の果てに、自分の『本心』を打ち明けられる人と出会えたのです。逃がしたくない。逃げられたくない。失いたくない。こんな機会などもうないかもしれない。ショウ様は私の運命の人です」
「……死のキューピット何て、ふざけたこと抜かすなっ! ――ちょっと上手いのが腹立つな! くそっ!」
土を蹴り上げて、抑えようのない怒りを外へと逃がす。
未だロネイは起き上がる気配がない。恐らく折れるのを待っているのだろう。当然、折れる気など皆無。むしろこちらが折る。へし折ってやる。『死』などに屈するロネイではないはずなのだから。
堕落した白の隣へと座り込み、頭を撫でるショウ。そして、
「俺から見たら、お前の心の方がよっぽどきれいだよ」
ただ優しく――。
主人らしく――。
自らの生の名のままに――。
その素晴らしい命という名の祝福を――一つしかないそれを、捨てさせないために。
「……そんなわけ、無いです」
「そんなわけある。お前は一途に、自分の罪を想ってたんだ。そうだろ? でなきゃ、死にたいなんて思わないもんな?」
「忘れられるわけ、無いです。私はあの日から時が止まってしまった。踏み出すためには、過去を精査しなければならない。でも、それをしてくれる人はいない。姉様も、ノロ様も――ショウ様しかいないのです。だからお願いします。私を――」
「――それじゃあ、俺はお前を殺したっていう罪を背負うことになるんだが……それでもいいか?」
「――――」
ショウの一言に、ロネイは押し黙った。彼女には『心』がある。ならば、そんなことを懇願するのは間違っていると知っているはずだ。たとえ『本心』を語れる仲だとしても、だ。明らかに冷静さを欠いている。
「まずは冷静になれ。死に急いでどうするよ。死んじまったら何もできなくなっちまうんだぞ? だから、今は俺の話に耳を傾けて欲しい。だけどもし、それでもお前の意思が変わらないっていうなら、そん時は俺が殺ってやる」
「ほ、本当ですか!?」
食い気味に起き上がり、手を取って見つめてくる目の曇りの無さと言ったら――間違っている。そんなキラキラした表情は間違っていると、ショウは思った。そんな表情に、半ば困惑しながらも、冷静さが生まれていることには少し安堵した。
「一先ず、お前のしたことはとっくに精査されてる。フィアがお前を殺さなかったのがその証拠だ」
フィアは賞金首を――魔人を容易く殺害している。それ以外もあるのだろうが、ショウの知り得ている限りではこの二つ。その両者とも、紛れもない悪であった。そんな悪に容赦しないフィアが、あの時のロネイをそうではないと判断しているのが、何よりの証拠である。
――ロネイは悪ではないと。
「……でも、それは――」
「あぁ、『洗脳』されてたからって――」
「されてません! そこだけは譲れない。ショウ様とて、家族を――父を蔑ろにしないで欲しいです!」
握りしめる手の力がよりいっそう強まりの見せる。「す、すまん」と一言、踏み込みすぎたことを反省する中、力の波は引いていった。
解けているはずなのだが、ロネイにとっての家族とは、それほどまでに大きい存在であることを改めて実感する。
「姉様もノロ様も優しいだけです。他の皆は、私を見る目は冷ややかでした。私の罪は消えない……たとえ姉様達に許されたとしても、世界は私を許さない」
「ならそんな世界から許される行いをしようぜ。お前ならそれが出来る。その力があるだろ」
「……無理です。誰も覚えていないのに、今さら何を――」
「――だからするんだろうがっ! 誰も覚えていないのは好都合だろ? お前の罪はしっかりと精査されてる。されてないっていうんなら、それを塗り替えればいいだけだ」
「ぬ、塗り替える……ですか?」
「そうだ。今度はお前が救えばいい。助けを求めてるみんなに力を貸せばいい。そうすれば、お前の罪は称賛に変わる。とってかえてみようぜ? 過去を過去にしてやろう」
「それでも……過去は――」
「――お前、さっき言っただろ? 誰も覚えていないって。ならお前が死ぬ意味もないだろ?」
「……言葉のあやです」
そっぽを向いて話す様は、あやなどではない。
「いや違う。俺はしっかり聞いたぞ。――ならこうしよう!」
ショウの提案に、ロネイは振り返る。人差しを上へと立てて、
「お前が満たされた分だけ、他の誰かを満たしてみろ。命を奪ったんなら、その分だけ命を救ってみろ。苦しめたんなら、その分だけ笑顔を作ってみろ。お前には心がある。力がある。何でもいい。やれることから始めよう。――お前の過去を忘れられるようにしてやる。楽しいことで埋め尽くしてやる。だけど、それでもダメだっていうなら……俺も死ぬ。一緒に死んでやる。お前だけに辛い思いなんてさせないからなっ」
「そ、それは……」
「俺ははっきり言って死にたくないよ。だから俺のためにも、お前は生きてくれ。ロネイ、頼むっ!」
ショウは再びロネイの手を強く握って、頭を下げた。
身勝手な押し付けに他ならない。だがそれはショウの本心だ。これでも駄目なら、もう手はない。今――この時をもってショウとロネイの命は終わる。
だけど不思議と大丈夫だと、ショウは思った。だってロネイには――。
「ショウ様。顔をお上げください」
「……答えは出たのか?」
「……はい」
見上げたその先には――、
「――ありがとうって、いい言葉ですね」
にこやかに微笑むロネイが――『白い天使』がそこにはいた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
息急ききらせて、ようやくたどり着いたレイジュ山――その山頂。開けたその場所は、岩石の足場で回りは断崖絶壁。岩肌だけが露出して、まるでその場所だけが空に浮かんでいるような印象であった。
人が十名ほど乗れる山頂の岩場に、辺りを遮るものは何一つない。風が吹き抜け、島の全貌を映し出している。
そんな山頂に、メイド達はそれぞれの姿勢を保ち、待っていた。
フィアは姿勢を正して立っている。リーエはその後ろで彼女に抱きついている。ヤムルアは座り込んで――ノロを抱えていた。
「お待ちしておりました、ご主人様。もうすぐご来光ですよ? ささ、前にお越しを」
リーエを後ろに靡かせながらにフィアは振り返り、一例を伴って促す。
「鬼かお前は! 落ちたらどうする」
「落ちないよう注意して下さい。注意していただければ問題ございません」
「第一、落ちるほど注意力散漫なのですか? それはそれで問題がありますよ」
ひょっこりと、リーエはフィアの背中から毒を吐いてきた。「リーエ様、このような場所でのお戯れは危険です」と、フィアの注意に「申し訳ありません」と――それでも包容は止めない。
「やぁっと来たのねショウくん。ご来光、初めてなんだって?」
「あぁ、一応なそうだな。ヤムは初めてじゃないのか?」
「私は海の上で何回も見てるからね。まあ、でも楽しみよ。これが最後の朝日かもしれないから……」
声色を落としたヤムルアへとショウは近づき、膝を着けて、
「絶対にそうさせるもんかよ! 何回でも見せてやる」
肩に手を乗せて力強く言葉をかける。
「ふふっ、ありがとショウくん。期待してるわよ?」
「任せろ! お前も必ず救ってやるっ」
「ロネイとは上手くいったようじゃな」
「まぁな。でも、ここから始まりだ」
まだ終わりではない。まだ始まりさえしていないのだから――。
ショウは先頭でその日の始まりを向かえた。朝日がゆっくりと顔を現して、眩い光が世界を照らす。闇を消し去り、色を振り撒いて、一日の始まりを告げた。




