1/2
プロローグ
「これで、参加者は全てです。」
黒と白を基調とした部屋に二人の人物はいた。
片方は部屋と同じく黒と白を基調としたメイドの服を着た黒髪の女性だ。深々と頭を下げて何かを報告している。
「ご苦労様、下がっていいよ。」
もう片方は黒いタキシードを着ているが同じく黒い髪はボサボサで脚を組んで座っている男性だ。真っ白な肌からは生気を感じない。
「はっ、」
女性はまた一礼した後に部屋から出ていった。
「さあ、欲望にまみれた人間ども。精々楽しませてくれよ。」
残った男性はまるで悪魔のような笑みを浮かべ、机の上のモニターを見据えた。
悪魔のゲームが、まもなく始まる。