『優遇世界』
前書いた、『安寧世界』、『煩悩世界』とつながっています。ある女の子の非力な思いです。
あたしは幸せだ。
家にいても学校にいても周りに人がいるから。
間違えても、怒られないから。
正解したら、褒められるから。
あたしは幸せだ。
道を歩けば、優先される。
電車に乗れば、席を譲ってくれる。
エレベーターも、場所をあけてくれる。
あたしは幸せだ。
隣にはいつも誰かがいる。
ご飯もいつも暖かくておいしい。
みんなが優しく接してくれる。
それで、いいのだろうか。
あたしはあたしに問いかけた。こんなにもすばらしい世界なのに。
自分がこのまま生きて、誰かに優遇されるに値するのか。
頭の中はそれでいっぱいだ。
『 いいの 』と言う声も『 だめよ 』と言う声も
あたしにとっては、ハリボテなんだ。
あの子より、幸せ。あいつより、辛くない。
「ならいいじゃない。」
足を引きずる音は、いい響きだった。
ありがとうございました。余談ですが、このシリーズ、私の思いとか乗っけて書いてます。やっぱり世の中どろっていうか、ごちゃっとした思想で溢れてる方がすきですね。(中二病感満載)まだ続きます
のでよろしくお願いします。あと、魔法戦線もよろしくお願いします。