「三匹の子豚」の長男としては転生したんだが……
勢いで書いた。後悔はしてる。
突然だが「三匹の子豚」という童話を知っているだろうか?三匹の子豚がそれぞれ家を作った。するとオオカミが現れ三男の子豚から襲い次男、そして長男に襲いかかり長男の家でオオカミが追い返されるという童話だ。
その世界に俺は生まれた。そして今母から1人前になるために家を作る旅にでる支度をしている。長男としては3人で一緒にレンガの家を建てたいところだが、原作に影響してしまう……だれが3人でレンガの家を建てて幸せに暮らしましたとさ……で終わる童話を見たいと思うのか……だが可愛い弟達を怖い目にあわせるのは忍びない。なので「オオカミには気をつけろ」と言って旅に出た。
◆
という訳で家を建てた。結構早くできた、この分だとオオカミが末の弟を襲う前に、助けに行けそうだ。でも原作を壊したくない……なので遠くから見守ることにした。これも弟達の為……そう言い聞かせて観察していると……
やって来た……オオカミだ。憎たらしい表情を浮かべながら末の弟の家に向かっていっている……クソ!今スグにでも助けに行きたい……でもそれでは……
ドカアアアアアアアン
突然だが「三匹の子豚」という童話を知っているだろうか?三匹の子豚がそれぞれ家を作った。するとオオカミが現れ三男の子豚から襲い次男、そして長男に襲いかかり長男の家でオオカミが追い返されるという童話だ。
その世界に俺は生まれた。そして今母から1人前になるために家を作る旅にでる支度をしている。長男としては3人で一緒にレンガの家を建てたいところだが、原作に影響してしまう……だれが3人でレンガの家を建てて幸せに暮らしましたとさ……で終わる童話を見たいと思うのか……だが可愛い弟達を怖い目にあわせるのは忍びない。なので「オオカミには気をつけろ」と言って旅に出た。
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という訳で家を建てた。結構早くできた、この分だとオオカミが末の弟を襲う前に、助けに行けそうだ。でも原作を壊したくない……なので遠くから見守ることにした。これも弟達の為……そう言い聞かせて観察していると……
やって来た、オオカミだ。憎たらしい表情を浮かべながら末の弟の家に向かっていっている……クソ!今スグにでも助けに行きたい……でもそれでは……
ドカアアアアアアアアアン
けたたましい音とともにオオカミの姿が消えた。よく観察して見ると……地面に爆発四散したオオカミの死骸が転がっていた……一体何が!?
ん?あの地面に突き刺さっている看板のドクロマークは……
なあああああにいいいいいいこれはああああああ
家の周りを地雷で覆い尽くしたのか!?
いや……そりゃあ……オオカミに気をつけろって言ったけどさぁこれはないでしょ……焼豚にするつもりのオオカミが焼きオオカミになっちゃってるよ……
地雷なんて暇だからって作って教えるんじゃなかった……まぁ素直に弟の成長を喜ぶとするか……じゃねええええ原作終わっちゃったよ……なんだよこのクソ童話……末の弟が地雷でオオカミを倒しましたとさ、で終わったよ2ページも使ってないよこれ!
……まぁ弟も詰めが甘い……こんな事もあろうかと……狼変装グッズを持ってきた!これで襲えばいい、弟を襲うのはとても辛いがこれも仕方ない……
ふっふっふ、オオカミ(俺)を見くびってもらっちゃ困る。
飛べねぇ豚はただの豚だ……
ピョーーーーン
オオカミを倒したかったら地雷は1キロ圏内にビッシリと置いとかないとオオカミは止められないぜ。
さて、末の弟の家の前に来たけど……俺には藁の家を吹き飛ばす程の肺活量はない。だから今回はマッチを使う。少し原作と違うがまぁいいだろう。
シュッシュッジュボボボ
後はこの火を藁の家に投げてっと
燃えろー燃えろー
うおお燃える萌えるさすが藁の家……お?弟も逃げ出したみたいだな。長男に勝つなんて百年早いわ!はっはっはアチチチチシッポが……シッポが燃えてる
◆
気を取り直して今はもう1人の弟の家の前にいる。よし、中に末の弟も入るみたいだな!でも不用心だな、ここまで来るのに何も罠が仕掛けてなかったぞ。オオカミに気をつけろと言ったのに……まぁいい手間が省けて助かった。
次男の家は木だ。だからここもマッチに火をつけて燃やせばいいだろう……
シュッシュッシュボボボ
ほら燃えろー……ん?溶けるだけで燃えないな……ん?これは……
なにああああああああいいいいいいいこれはああああああああ
プラスチックの木で作った家だとおおおおおおおおお
こんなの家だとは認めん!こんなのを作った弟は後で説教だな!
まぁこんな事もあろうかと火炎放射器を持ってきた。ほら燃えろー
シュー……ボボボボーボボーボボーーーー
あっやべ家の中に火炎放射器打っちゃった……
◆
……良かったぁなんとか脱出出来たみたいだ。焼豚寸前まで燃えてたけど……
さすがに絞りすぎたみたいだ。ブルブル震えてる……おのれ!オオカミめこんな目に遭わせて……許さん!
おっとオオカミが来たか。復讐にでも来たのかな?
弟達は泣きながら「大丈夫か?」と聞いてくる。だから俺は頭を撫でて「任せろ!」とニコニコして言った。すると、ぐっすりと眠った。その顔には恐怖はなく、とても安心した顔をしていた。
ふっふっふ、この落とし前つけてもらうおじゃないか!ポッチっとな。
次の瞬間オオカミのいた場所はチリ一つ残らない場所になっていた……
こーして三匹の子豚は仲良く暮らしましたとさ
おしまい