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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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僕等は変幻自在


忘れられない恋はあるか。







投稿したはずのページがエラーで消えて、もう一度書き直している僕の気持ちをまずは察してほしい。数分前の出来事だった。最近こんな事態にはぶち当たらなかったのに、エラーって一番最悪だよな。害悪過ぎて物も言えない。とりあえず、僕の書いた内容を返してほしい。そういう所だぞ!



まあ、諦めてもう一度書き直しているわけだけど、正直何を書いていたのか忘れ気味だ。このエッセイはその日のうちに向き合って書くスタイルだから、ブログとかに似ているんだけど、小説を書いている時もぶっつけ本番が多いからエラー起こされた瞬間に切れたくなるよね。だから更新しないとかそういう暴挙に出るんだけど、良い事書いた時は本当にやってられないよね。今がそれ。


そんなこんなで今日も元気に生きてます。本題に入るんだけど、僕は書き始めてから今まで、人が変わる瞬間とは何かが分からないままだ。だって人それぞれ違うから。

僕にとってそれが後悔であったように、君にとってそれが恋であったように。貴方にとって誰かの言葉であったように、誰かにとって何気なく取った一冊の本であったように。

僕等が変わるきっかけはどこにでも転がっている。誰かの言葉に変えられるのも良いだろう。本屋さんで見つけた本、開いたページに書いてあった何気ない一言でも。誰かにとってそれは辛い思いを有しただろう。誰かにとってそれは、幸せな記憶であろう。比べる必要さえないから、僕は好き勝手に小説を書いている。誰かの為に書いた物語だったら、その人にしか真意は届けられないから。僕如きの書いたフィックションに世界を変えられた人もいてくれたし、その逆もいたはずだ。人それぞれ感性があるから、それはどうしようもない事だよね。でも、僕は誰かに届けばいいなと思っているよ。


人を簡単に変えられる要素が一つだけある。それは恋愛だ。誰にでも共感できるから、簡単に変化が分かる。誰かに好きになって欲しくて、姿かたち、時には信念まで曲げてしまうほど嵌って別人になるのが恋だ。好きな人に好かれるためにはその人に優しくする。笑顔が見たいから、何でもやってしまう。自分の力で幸せになって欲しい。本能がそうさせている。僕も君もそうだけど、結局人間なんてエゴの塊なんだと思ってしまうくらいには、恋は人をおかしくさせる。


寡黙な人も、周りには理解されない人も、粗暴な人も、恋人の前では皆とても優しい人になる。その人以外には冷たくとも。自分の前だけでは知らない顔になる。それが見たいがために素っ気なくするのは一種の独占欲かもしれない。


恋をすると人は相手の色に染まろうとする。綺麗に染まって同化しようとする。でも、それでは駄目な事も分かっている。髪型も、服装も、好みも、趣味も、食事も、生活も、合わせてしまうだけなのは恋だ。それは君が君自身を捨てている事と同義である。

本当に好きだったら、君がどんな髪型をしていようと服装をしていようと、それを含めて好きになってくれるよ。だって見かけなんて些細な事だ。君自身を形作る要素と君自身は別物だ。どれだけ変わろうとも本質を曲げた人間には、本質を曲げた人間しか釣り合えないだろう。ああ、好きな人の為に努力をするのが無駄といっているわけじゃないよ。ただ、全てが全て染まろうとする行為は違うって言っているだけ。


恋が人を変え、愛が人を形作るのだ。だから、もし、君が今までの人生を変えられてしまうほど強い力を持った人に出会えたのなら。どうか、素直になってその想いを受け止めてくれ。後悔をしないように。だってこの出会いが最後かもしれないから。これ以上は二度と訪れないかもしれないから。君のこれまでが変わってしまったけれど、それでも本質だけは変わらない人に出会えたなら。それを最後の恋と思っていい。その人の為に努力をしようとするのと、その人の好みに合わせるためにする努力は別だ。



僕等は変われる。三秒後でも、三年後でも。僕が変わったんだ。それがどんな理由であれ、僕如きが出来るなら君だって出来るはずだ。だって僕はそこら辺にいるただの一般市民なんだから。


変わる事を恐れないでくれ。幸せになる事も、誰かからの止めどない愛情からも逃げないでくれ。生きている限り希望を信じていても良いんだ。思うだけはタダなんだから。

そして、後悔しないでくれ。変化は怖いよ。変わる事も。変わってしまう事も。未知の世界に行くのと同じなんだから。けれど、一年後の自分だったらどうするか、そう考えて行動してほしい。手遅れになる前に。僕等は選択できるんだから。

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