表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
PR
49/234

相容れなくて当然なんだから勝手に死んどけ


考え方が違うから仕方がないと、言えるようになったのはいつからだったか。





人間70億以上いるのだから、ひとりひとり考え方が違って、感じ方も違うのは当たり前で。

けれどそれに気づけるようになったのはいつだろう。許容できるようになったのはいつからだろう。少なくとも、ここ1、2年のような気がする。


考え方も感じ方も違うのは、もっと子供の頃から分かっていた。けれどそれを許容出来なかったのは、社会経験がなかったからなのか、それとも合わせてくれないと駄々をこねたからなのか。いや、どちらでもあるしそうでもないのかもしれない。


何が言いたいかって、子供の頃、自分の考えは皆と同じで泣ければならないと思っていた。それは日本特有の教育方法からきているのかもしれない。団体行動。one for all. all for one.

個性を潰す言葉だと思う。実際、これで沢山の個性が潰されてきたのだろう。


髪の色は黒くなくてはおかしい。とか。

確かに、日本人は地毛であるし、義務教育中の子供たちが金髪に染めてるのはいかがなものかと思うが、高校生、大学生になった時、自分のお金で髪色を変えるようになった時、他人にとやかく言われる必要はないのではないだろうか。だってそれも個性だ。


幸か不幸か、我が家は髪色についてとやかく言ってくる家ではなかった。それなりの一般家庭だし、ヤンキーのやの字もない家だったが、大学生になって、自分のお金でやっている事は好きにするべきだと言われた。


だから地毛申請に引っかかる様な栗毛の色を抜いた。一度ではなく何度も。人生で一回だけで良かったのだけれど、アニメやゲームの中に出てくるキャラクターのような、ミルクティー色にしてみたかった。グレイにしてみたかった。結局、やったはやったけれど、髪色を保つのが面倒でやめた。私はそういう人間だ。おかげで今は、量産型の茶色系に落ち着いたわけだが。


両親は批判しなかった。本当に、そこだけが救いだったと思う。アニメキャラの色やんと笑っていた。次はもっと行ってみようとか言い出すような人達で良かった。少数派の人達で良かった。


世間は明るい髪色の人達を卑下するだろう。水商売のキャッチはかかるし、アルバイトは髪色を戻せという。でも、髪色が明るい人間の中でも、まともな人は沢山いる。


一人一人考え方も感じ方も違うけれど、この風習だけは好きになれない。個性を潰されている気がする。量産型こそ美徳だと言われている気がして吐き気がする。自分で稼いだお金なのだから、誰にも文句は言われなくていいはずだ。文句を言うのなら、お前も自分で稼いでから言えって思う。



それを許容できるようになったのは、ここ1、2年のお話で。

人間同士、どうして相容れないのかと思っていたのだけれど、無理な人とは無理なんだなとようやく分かった。それにわざわざ合わせる必要もない事も分かった。君は君が思っているよりも、もっと自由に生きて良いのだって。


誰かにこうしてほしいとか、同じ感情を共有してほしいのにしてくれないと思うのは、その人に少なからず好意があるからだ。好意があるからこそ、自分と同じように共有してほしいと願うようになる。我ながら、こう言った感情を他人にあまり持つことが無いのは、多分そういう事。私は私を受け入れてくれる人以外は心底どうでもいいと思っているから。


こうしてほしいのにしてくれないから嫌いなんて馬鹿みたいだ。だって嫌いって感情は好意から生まれるのだから。本当の嫌いは、興味がない事だ。目の前で何をしていようと、喧嘩を売られようと、心底どうでもいい。少々の感情を持つとすれば、自分の知らない所で勝手に野垂れ死んどけ。この一言に尽きる。



相容れないのが当たり前なのだから、君は君の意思を殺してまで誰かといる必要はないよ。世界には70億もの人がいるのだから、その中には君と同じ考えを持つ人だっているんだ。

だから、いじめられようと、喧嘩を売られようと、本当に嫌いならとことん無視してやれ。え、いたの?って。興味なかったから視界にも入らなかったって。



それでもまだ腹が立つのなら、君の知らない所でそいつが痛い目にあって勝手に野垂れ死んでる事を願おう。価値のない人間に割く時間ほど無駄なものはないのだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ