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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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後悔

後悔がある。だからこそ、今がある。


後悔がある。


何処かの漫画で、キャラクターが言っていた言葉が未だに頭の中にある。


『後悔のない人生なんてつまらない。味気ない』


それを知った時の自分はまだ後悔の本当の意味すら分かっていなかった。

けれど、今なら言える。


後悔はない方が良い。


そもそも後悔とは、『自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと』、と辞書は言っている。


後悔はあるか?

あの時こうすれば、もしこうしていれば。

持論だが、やってしまった後悔、言ってしまった後悔よりも、やらなかった後悔、言えなかった後悔の方が後に残ると思う。

やってしまった、言ってしまったと思っても、その後いくらでも挽回できるチャンスがあるからだ。

友人に酷い事を言ってしまったら謝れば良いし、仕事でミスをしてしまったら次からやらないように気をつければいい。

けれど、その後何も言わなかった、言えなかったからこそ後悔になってしまうのだと思う。


後悔がある。言ってはいけない言葉を言ってしまった時がある。

普段のように、軽いノリで言ってしまった言葉は、その時一番言ってはいけない言葉だった。

その後いくらでも謝るタイミングはあったのに、私はそれをしなかった。

やがて赤の他人になって、もう会う事も出来なくなった。

あの時何度だって機会はあったのにやらなかった自分に、傷つけた自分に後悔している。


言わなかった後悔は、きっと自分の中でいつまでも生き続ける。


だからこそ、今度は同じ間違いを繰り返さないように生きている。

言い過ぎてしまう事はあるけれど、やってしまったと思う時はすぐに謝るようになった。


悲しきかな。後悔が人を成長させるのに、その後悔を拭う事は出来ないのだ。


生きていれば色々な事がありますて。

悲しい事も辛い事も腐るほどありますて。


けれどそれを飲み込んで今日も生きて行くのだ。


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