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共通バッドendA 暴虐の女帝誕生
【黙ってうつむく】
魔族の女は鼻で笑い、去っていった。
なんか悔しい。それで、私は何をしようとしてたんだっけ……ああそうだ。
私はとにかく村と家族のことを考えないとなんだ。
【村も家族もどうなろうと構わない】
なんで私は家族が大事なの?
村での生活は全然楽しくない。もう魔王城で悠々自適に暮らしたいわ。
【ヤーロウがムカつくから何を犠牲にしてもなんとかしたい】
もう何もかもどうでもいい。ただあいつに不幸があればいい。
【諦めて部屋に戻る】
花なんて見てもしかたないか。
【警戒しつつ背に腹は変えられない】
夕食にお菓子なんて、と思うけど、食べよう。
どれからなんて考えてもしょうがないし、まあ適当につまもう。
◆
あれから私は魔王として君臨してしまった。
ヤーロウの家を困窮させたり、世界管理者レアンを操作してインダ国の彼の親戚のドクサレーを抹殺。
贅沢に残虐の限りを尽くし、真の勇者を名乗る別の国の勇者アップロンに倒された。
私は死んでも魂が死にきれず。アップロンの故郷、ハニカムランドへ呪いをかけた。