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【仲間?…】
126号は奇跡の結果により出来上がった、いや産まれたといってもいい。
何か考えているのか、考えていないのか。外から見ただけでは判断が付かない。
不思議なことに同じように陣を重ねても126号と同じ物はできなかった…やはり実験中に迷い込んだトカゲの影響か…
観察と実験を平行して行っていこうと考える。
失敗は続いたが以前のように消えてなくなる事は無く、動かないが存在は残るようになった。
126号は他の実験体が動くうちは一緒に動いたり、バランスを崩しそうなところを助けたりしている。
そしてその実験体が動きを止めると静かにその傍らに立ち、暫らくすると中庭の隅に埋めてその傍らに立っている。
126号に感情があるのかどうかは解らない…しかし、同じように産まれたモノ達を仲間と思っているのかもしれない…