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土の126号  作者: はぐれSS
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【kokohadoko】

僕は何で知らないところにいるのだろう。冷たい雨に、暗い町、生き物の気配もなく。


彼もいない。あの2人もいない、あの子もいない。




ああ、ただ楽しく毎日を過ごしていただけなのに、なんでこんなところにいるんだろう。暗くて怖いけど、身体が冷えてしまうから建物に入った。


けど、温かいものは何も見つからない。雨に濡れるよりはマシだと思った。


どんよりとした雲は分厚そうでしとしと降る雨は止みそうにない。




どうしようもない、けれど遠くに見えるとても高い塔に行こうと思う。理由は無いけれど、違う。あの塔だけはこの雲の上まで伸びてるかもしれない。




僕は彼といつも見ていたおひさまが見たいと思ったんだ。

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