表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
土の126号  作者: はぐれSS
49/61

【創造の行方】

バシャバシャ、ザーザー


家の外はびしょ濡れ、雨の音は徐々に小さくなって、静寂がその領域を広げていくように。


その広がりに合せるように色の濃い雲が薄く、周囲はほのかに明るく…


ん?



びしょ濡れの広場にいつの間にか現れたのは、彼だ。


僕には判る、この雰囲気。彼は何かをやる気だ。この微動だにしないこの時間すらも一枚の絵画のように僕の期待感を高めていく。


僕は誘われるように彼のもとへ歩いていく。あ、彼に雲の隙間からのお日様の光が…


ばしゃばしゃばしゃばしゃばしゃ…

彼はスイッチが入ったように動き回る。


バシャバシャ…ベチャベチャ…ネチャネチャ…


目の前で雨と土は混ざり合った。彼は左腕をチョコンと上げた。


柔らかそうな茶色の一面に僕は飛び込んだ。


彼と2人で泥まみれ。



暫く遊んで、彼が泥をぐるぐる巻いて山みたいなのを作った。


「んー」両腕をチョコンと上げて、満足気に川の方にぽてぽて歩いていく。僕も後をついて歩いていく。


後ろを振り向くと、二人の足跡と、その先にはぐるぐる巻いた山が見えていた。



その後川で泥を流しながら、バシャバシャ遊んだのはまた、別の話し。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ