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土の126号  作者: はぐれSS
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【夜の訪問者】

寒い日は布団がいい。


静かに横になっていると天井からゴリゴリと音がする・・・


暫らく天井を見ていると小さな穴が空いているようで、その穴が少しずつ少しずつ広がっている。


何かが動いて…落ちた。


あの大きさはたぶん彼だろう。こんな変ったことをする動物も虫もこの辺りにはいないし。


『んー』

不満気に呟いた彼は手をパタパタパタパタさせながらどうやっているのか知らないけれど天井の穴まで飛んでいった。


穴の中から何かをグイグイひっぱている。


ポンと短い音のあとに白いふかふかがついた赤い帽子を被ろうとして・・・すっぱり彼が隠れてしまった。


『んーんーんー』

帽子がもごもご動きながらその大きさが縮む。



最終的に彼の頭にのっかった。


彼は嬉しそうにそしてそろそろと僕の枕元に近づいてくる。


布団の中からチラッと様子を見てみると・・・



彼は両手をついて落ち込んでいる。


『んー』


と悲しそうな声を出して天井の穴から出て行った。




うーん、寒いからあの穴・・・直してくれるかな。布団の中でうとうとしながらそんなことを考えていた。


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