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土の126号  作者: はぐれSS
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【声に出せない気持ちはどこに向かう】

彼は立つ。


僕も立つ。



彼は歩く。


僕も歩く。



家の前の広場には大きな丸が書かれている。



彼は僕の前に立つ。


僕は彼の前に立つ。



交わされる視線、彼はいつもどうりのスタイルだけど・・・



『んー』


彼は一声出して構える。


僕も声を聞いて構える。



緊張の時が流れる。





僕は彼の頭の後ろを手前にちょんと押す。


彼は前のめりにコロンと一回転して、元の場所に歩いて戻ると・・・



『んー』


と言ってペコッと頭を下げ満足そうに丸から出て行った。




よく分からないけれど嬉しそうだからいいかなって思った。




そのあと葉っぱの束をくれたけどよく分からないからそのまま彼に返したら片手で受け取って嬉しそうに出て行ったよ。


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