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土の126号  作者: はぐれSS
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【さんぽ】

近頃はあまり出歩く事が少なかったように思えたので、久しぶりに弓を出してみる。


ふっー、ゴホゴホッ


ほこりが舞う…その中で彼が舞う…んーなんでだろう。


その動きはどんどん激しく、まるで戦っているかのように…


あ…こけた…


『んー』


何もなかったかのように片手をピョコッと上げて入り口を出て行く。



僕も、矢を用意して慌てて後を追いかける。


森の道を彼の後について歩いていく。



暫らくすると角黒虫が道の真ん中に落ちている。


『んー』


彼は同じくらいの大きさの角黒虫にゆっくりと近づいていく。



2人?1人と一匹?彼と一匹…


とにかく2つの存在の間に雷が轟いているような雰囲気が漂う。



『んー』彼が角黒虫の自慢の1本角を掴んだ…そして、投げられた!!


角黒虫は森の奥に飛んでいった…


『んー』


彼は何も無かったように起き上がりまた歩きだした。




森の奥から木が軋み折れる音がする、近い…弓を構え音のするほうから横に軸をずらしていく。


『グヲウワッツ、ギャァガアアアァ』


大きい爪熊だ、僕と同じくらいの太さの木が鈍い音をたてて倒れていく。


僕が矢を放とうとしたその時。



彼の左フック(腕だけなぜか大きくなって)が炸裂した。




『んーんーんー』

倒れた爪熊の上で一通り唸った後、獲物の下に潜り。


「んー」と小さな音が聞こえるとうつ伏せの爪熊が家のほうに動き出した。




虫に負け、熊に勝つ…彼の強さは僕には量れない。



熊は火で炙って油をしっかり落すと美味しいよ。


彼は爪熊の爪をペシペシ加工して右手に2本装備して挑んだ角黒虫戦の結果は…




投げられてました。


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