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土の126号  作者: はぐれSS
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【月を見上げて】

まんまるの月が出ている日は、不思議な明るさがある。



静かに月を見上げて、昼間より少し涼しい風を吸い込む。



仰向けに寝転がり視界には少しの雲と月…



お腹の横…上…


彼が僕の上で寝転がったみたい。




体がぽかぽか温かい。


彼が起き上がった。


いつものように踊っているみたい。




いつの間にか雲はなくなり月だけになった。



彼がお腹からぴょんと降りる。それは僕が起きる合図。


少し体が光っている彼と僕。



彼は両手を上げて…


『んーんーんー』


僕も両手を上げて。


『おーおーおー』




彼は僕の足をぺしぺしする。

『おやすみ、また明日ね』

『んー』

彼は地面へ潜り、僕は布団に潜った。


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