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土の126号  作者: はぐれSS
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【基本視線は斜め上】

暖かいある日、穏やかな日差しに頬を撫でるさわやかな風。


僕と彼は川で魚を取ろうと仕掛けを作っているところ。



彼がどこからか板を持ってくる。


僕がいつもの場所に板を並べる。


後はのんびり待つ…


暇になったら川の上からジャブジャブ走るとよく取れることもある。




彼は仕掛けの方を向いている、その横顔はいつもどうり。



彼は、んーとした状態で立っている、基本的には軽く見上げるように斜め上を見ている…と思う。


僕は2度目のジャブジャブをしに行って戻ってくる。



おや、彼は川の端っこの水溜りみたいなところを覗き込んでいるみたいで視線は斜め下。


僕はそれを見た後、仕掛けに上がった魚を石で囲ったところに移しておく。



移し終わると彼はいつものように斜め上に、んーってして…前に転がった…

んーとして前に転がる、んーってして前に転がる、んーってして前に転がる…

覗き込んでいた水溜りの周りで繰り返す彼。



仕掛けの板を外す僕。



転がり続ける彼に近づき、水溜りの中を覗き込む…




『こうだよ』

僕はしゃがみこんで、両手を地面につけてぴょんと跳ぶ。


彼はちょっと手を伸ばして、ぴょんと跳ぶ。


水溜りに向かって



『んー』



というと僕をぺしぺしして魚が入っているところへ向かっていく。


満足したみたい。


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