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土の126号  作者: はぐれSS
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【花の使い方】

森も林も、野も小川も、寒い日が終わり、暖かな日が続くようになると目に鮮やかな色彩が飛び込んでくる。


赤、青、黄色、薄紫に桃色、それぞれの間ぐらいの色。そして白。


暖かいとき意外でも花は何かしら咲いている。


それでもこの時期の心躍るような色に溢れた景色が見れる期間は寒いから暖かいに移るこの時期だけ。




彼はこの時期、色々な花を頭に乗せてやってくる。


鳥の羽のときのように僕の前でくるっと回ってみせる。


彼はお洒落さんなのだろう。


たくさんある本の中には色が綺麗な着物を着ている人が描かれたものも数点ある。


彼は色々な本を僕と一緒に見るのが好きな様子だが、綺麗な色の本はいつもよりじっくりと目を通す。




でも彼は白い花だけは頭に乗せてこない。




白い花は森の中にある、石と土で出来た小さな丘にいつも置いているから。


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