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土の126号  作者: はぐれSS
23/61

【伸びる】

温かくなると草が伸びる。


温かくなると大体伸びる。


僕はどうだろう…できることはどんどん増えている。


髪は伸びる。


爪も伸びる。


本の文字もだいぶ読めるようになった、頭の中は増えている。


僕の体は伸びていない。


彼の体も伸びていない?




いや、そういえば水を飲んで大きくなっていたような…


それでもすぐに戻っていた。



『126号、伸びれるの』


頭の上の部分を引っ張るように…




『伸びた!!!』


驚いた、ホントに驚いた。


薄い口も上に引っ張られてへの字口になっている。



あ!


戻った!!




無理に伸びる必要はないんだな。


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