プロローグ
ハイ。こんにちは(*´▽`*)
「ごめん恵美君とはもう付き合えないオレと別れてほしい
「っ!?」
放課後誰もいない教室に、海人に呼び出された結果がこれ。
正直、信じがたい事。いや、信じたくない。
「・・・嘘」
「嘘じゃない、俺にはほかに好きな人ができたんだ!」
「え・・でもずっと一緒って・・・言ったじゃん海人」
「・・・っ!ごめん。でも君以上に大切な人なんだ!」
「っ!!そんな・・・そんなこと言わないで、海人」
私は思わず両耳を手で塞ぎたくなった。
そんな私を見て海人は、少し苦しそうに顔を歪めた海人。
「今までありがとう。そして、さよなら恵美」
そう言った海人は今一度ごめん、と呟いて教室を出ていった。
私の頬には生暖かいモノが流れる感覚。
「う・・・嘘だよね!?ねぇ、海人!!」
いくらそう叫んでも、私以外いないこの教室には当然、大好きだった海人の声は聞こえるはずも無かった。
音もなく崩れ落ちる私。
『~♪』
突然、私のケータイがメールの着信を伝える。送り主は「水野 未来」
イヤな予感しかしない。とりあえず、そんな予感を無理やり振り払って、メールを開いた。
<やったぁ!憧れの海人先輩と付き合うことになったよー( *´艸`)先輩も誰かと付き合うのは、私が初めてみたい(*´▽`*)>
「・・・。」
無言でケータイを閉じる。あの人への感情が黒色の染まっていく。
海人、私あなたを信じてたのに・・・私信じて・・ねぇ
ワタシ、シンジテ シンジテ シンジテ・・・・
ネェ、カイト。シンジテタノニ、アナタハ ワタシをウラギッタノ・・・?
ネェ、カイト。ワタシヲ ウラギッタ アナタヲ ワタシハ
「許さないよ?」
さようなら('◇')ゞ