昼休み 2
12時40分、伊丹が菊山にタックルした。
菊山「何をする!」
伊丹(おい!菊山!俺と勝負しろ!)
青山「!?」
菊山「まさかお前、真野さん推しか?」
伊丹(いや、俺は真野さんに殺された吉見さん推しだ。だがその真野さんを殺したお前も同罪…)
青山「さっきから声に出てない!喋れよ!」
すると伊丹は1mを越える長さのハンマーを、白い半月型のポケットから取り出し振り回した。菊山は攻撃をかわしたが、教室に置かれた花瓶が計7本割られ、破片が菊山の足に突き刺さる。
菊山「うぐっ!」
青山(こいつまさか計算で!?)
伊丹は寡黙ながら成績は入学以来、学年1番をはっている優等生だ。
菊山「このあま…!」
青山「伊丹は男だぞ?」
鳴沢「いや、伊丹は漁師の息子だから、ここでのあまは意味合い的に女性を表す尼ではなく海士となり成立する」
青山「鳴沢!いつの間に…」
伊丹は続けてハンマーを縦に振りおろした。
菊山「その大振り、致命的だな」
菊山はさらりと避けると鎌をかまえた。鎌だけに。
鳴沢「そうじゃねぇ!菊山!ハンマーをよく見ろ!」
伊丹がハンマーで潰したのは真野さんが盗った青山のノートであった。圧によりノートはルーズリーフ1枚くらい、えらくぺったんこになってしまった。恐らくページをめくるのは精密機械でさえ不可能だろう。
ノート「無念…!!」
菊山「馬鹿な!」
鳴沢「つまりこれでノートを写せないから宿題を忘れてきたことになり、この戦闘で勝利してもどっちみち高原先生に殺されてしまうということだ。意味合い的にな」
青山「ちょ、おま、俺のノートを…」
ピンポンパンポン。放送が鳴る。
高原「えー、午後からは緊急の全校集会を行います。生徒諸君は、速やかに体育館に移動してください」
ピンポンパンポン。
伊丹「!?」
鳴沢「なるほど…。これで菊山は意味合い的にノートを写さずともよくなったということになる」
青山「意味合い的ってひょっとしてマイブーム?」
菊山「残念だったな伊丹!」
菊山の投げつけた鎌を伊丹は避ける。が、ブーメランのように戻り、結果伊丹の心臓に突き刺さった。また、種田が腐りかけのバナナを食べ、食中毒で死亡していた。
残り 10人