表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は女の子になったようです  作者: 甘党
俺は女の子になったようです
4/20

初登校!

突如女の子になってしまった舜は事件後初の学校へ登校する。

今まで通り楽しく過ごしていけると思っていた彼女を待ち受けていたのは・・・・・・

 「失礼します」

 8時前、舜はいつもより早く登校し職員室へ入った。例の事件の後の初登校であるため、担任の原田(先生)と話をしに来たのだ。制服は近所の大学生が昔使っていたものを借りた。

「センセ、あの・・・・・・」

「おぉ、舜・・・・・・でいいのか?」

「えぇ、まぁ」

「ふむ。あ、挨拶」

「おーっす」

「元気がないな、まぁ無理もないか。今日の朝のことだが俺と一緒に教室へ行って皆の前で挨拶をしてもらう。転入生のようだがな。詳しいことは俺が説明するからお前は立ってるだけでいい」

 自分が全て話すことになるだろうと思っていたがそうではないようだ。やっぱり女子にはやさしいのか?と、少し得をしたように感じる舜。

「あと、これから喋り方には気をつけるんだぞ、女の子なんだからな」

「おいっす」

「いったそばから・・・・・・」

「はいっ、センセっ」

 自分でいったくせに吐き気を感じる喋り方だがこれでよいようだ。言われた原田(先生)も気分がよさそうだからまぁよしとする。 何かつっこまれるのも面倒なのでそそくさと職員室を出る。


 その頃教室、あと少々でチャイムが鳴る時間

「舜のやつは今日も休みか」

「だな」

 祐二と同じ陸上部の上原が言う。ちなみに上原は同陸上部にてだるい同盟を結んだことになっているらしい。


 ガラッ

 

教室のドアが開く。入ってくるのは担任、そして一人の少女、それもなかなかの美形。教室がざわめく。

「先生!転入生ですか?」

「でも高校だろ?」

 口々に何かいう生徒を担任の原田(先生)は咳払をし、

「では自己紹介をしてもらう。名前」

 少女は言われた通り黒板に自らの名前を書く

(ぉお?)

「・・・・・・」

 一同沈黙。 ほらね?こうなるでしょ?

「舜は原因は不明だが女性になってしまったらしい。医師の診断もしてもらったそうなので本当のことだそうです」

 と、原田。

「舜?お前はニューハーフになりたかったのか?」

 祐二の一言、クラスの空気が変わる。

「ええ!?マジ!?」

「祐二!ふざけるな。舜はほんとに悩んでいるんだからな」

「さーせん」

「まぁ、特に注意することもないでしょう。舜には変わりないわけだからいつも通りやっていけばいいと思う。本人も急なことで苦労することもあるだろうから手助けしてあげるように」

「トイレとかな」

 と祐二。 鋭いが既に解決済みだ。

「じゃ、ホームルームに入ります」

 こうして舜の新たな学校生活が始まったのであった。


 「よぉ、上原」

「うわ、マジで声も女だよ・・・・・・」

 と驚く上原。それになんだかオドオドしている。やっぱり女子相手だからだろうか。

「まぁ、いままで通りで頼むわ。関係が変わるのも面倒だから」

「面倒か。やっぱ舜だな」

 理由はともかく納得したようだ。と、そこへ祐二が来る。

「よぉ、舜チャン。女の子になった気分は」

「まぁ悪くはない」

「で、サイズ上から?」

「わからんがとりあえずAだと思う」

「ほう?」

 祐二がジロジロみる。舜は言った後になってものすごい恥ずかしさを覚えた。

えっ?なんだ、このなんとも言えない恥ずかしさは・・・・・・顔がカッと熱くなる。

「ど、どこ見て言ってんだよ!バカヤロ」

 動揺しているのはバレバレである。顔も真っ赤だ。

ま、まさか祐二相手なんかにドキドキしてんのか俺・・・・・・ ま、まさかな。それだけはあってはならない。

 祐二の方を見ると何やら女子に説教をくらっている。デリカシーの無い発言を指摘されているようだ。このとき舜はふとこれからの友人関係について考えた。このまま上原、祐二とつるむのか、新しく女子の友達を作るのか・・・・・・ 考える。 舜は前者を選んだ。


 放課後になる。授業は舜の事とは特に関係なく進んでいった。大半の教師は変化に気づいたが、一部気付かないものもいた。舜はきめ細やかな授業を目指す校風に疑問をもった。そんなことはさておき、第二の関門部活動である。陸上部は男女混合で組織されているため、急に居場所がなくなったり、知らない部員の中に入り込むこともなかった。幸運でもあるが不運でもある。もちろん着替えは男女別、そして荷物はすべて男子部室にある。つまり男子部室に行かなければならない。

「ちわーす」

 いつも通り部室に入る。いきなり女子部室へ行く勇気もないし第一信じてくれるかわからないので今日は男子部室で・・・・・・

「・・・・・・」

「ほんとに舜?」

 まぁ疑うよな。と思いいつもやっている高峰のポーズたるものをとってみる。

「本物だ」

「納得するんですか」

 まぁでも信じてくれたしいいかな、と思い着替え始める。部活の開始時刻は近い。

ガサ・・・・・・

あれ? なんか変だな

と思いあたりを見回すと、

「おぉ・・・・・・」

 皆見ている、自分を、勢いで脱いでしまい上半身は下着姿の自分を。

「んっ・・・・・・!?」

 やばい!これはやばい! 

すぐさまシャツをかぶるように着る。

「あぁ・・・・・・」

 先輩たちが溜息をつく。

舜はとても動揺していた。自分はもう男ではないということを実感したこともあるが、何より今までと同じように友と接することができないことが衝撃的だった。





ドモ 作者でございます

本日2回目の投稿でございます。 まだまだかけそうなので頑張って書いてみました!

そのくせ中途半端なところで終わっているきもしますが(^ ^;)


さていよいよ学園生活スタートです!

舜ちゃんはさっそくバタバタ、ドキドキって感じですね

ちなみに舜ちゃんのイメージは

黒髪、セミロング、ストレート、釣り上った目だけど無気力っぽい絶妙な感じ、小柄、ひんぬ・・・ゲフンゲフンです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ