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俺は女の子になったようです  作者: 甘党
俺は女の子になったようです
12/20

策士リコ。結末は・・・・・・

ついに激突した恋のライバル舜とリコ。平穏だった教室は彼女らの戦場となった。祐二を我が物にするためには手段を選ばないリコ。彼女が張っていた策とは?

「ただの友達、ただの友達ってうるさいな!」

 ついに舜はキレた。ベランダの野郎共が注目する。

「だってそうでしょ? 祐二もそう言ってるし」

「そ、それは・・・・・・違うの!」

 としか言えない。

「まったく調子に乗らないでほしいわ。もうあたしたちは付き合うの。邪魔はしないでほしいわ」

「えっ?」

 (そんな、祐二・・・・・)

「昨日私、言ったのよ?まぁ結果は言うまでもないでしょうね。なのに高峰さん、カラオケ行く約束なんてしちゃって。全くミキは何をしているのかしら。まぁよくやってくれた方だけど」

ミキという名前が出た。

「ミキ?どういうこと」

「あぁ、やっぱり気づいていないのね? ミキにはね、あなたが祐二と会わないようにちょっとお仕事

してもらったのよ。その間あたしたちは楽しく過ごしたってワケ♪」

 気がつくとミキが泣きそうな顔で立っていた。

「ミキ・・・・・・?」

「ち、違うの!そういうつもりじゃなかったの!ほんとはね?舜ちゃんを応援してたの!でも・・・・・・」

 信じることなど出来るわけがない。馴れ馴れしくされてきたことに異常に腹が立つ。

「まぁどうせ、ただの友達なんだからいいじゃない。せっかく仲良くなったんだから後は好きにしてくれていいわよ」

 と吐き捨てるように言った。ほんとにひどい女だと思った。人を利用してまで自分の思い通りにことを運ぶ・・・・・・悪魔だ。

「そんなわけない。お前なんかに・・・・・・祐二が恋するわけない!」

「あら、現実逃避?」

「んっ!」

 殴りかかろうと思った。しかしそこに、

「落ち着けってお前ら」

 祐二が現れた。今来たのか傍観してたのかはわからない。

「高峰さんはただの友達でしょ? なんでウチらの関係に入り込んでくるのよ!」

 恋人である祐二にもこの態度である。

「・・・・・・・・・・・・」

 舜は何も言うことができない。なぜなら本当の祐二の気持ちを知らないからだ。

「ほら、この子ったら何も言えないじゃない。やっぱりダメな子ね。ほんとは祐二クンが好きなんじゃないの」

「言いすぎだリコ!」

 さらにリコは続ける。

「高峰さん、ウチたちが付き合うってこといったら、ものすごく怒っちゃうんだもの」

「おい、それはまだ・・・・・・」

(やっぱり・・・・・・本当なんだ)

 殴りかかりたい衝動が引いていく。体の力が抜けていく。

(こんなにも・・・・・・・なのに)

「高峰さん、あなたはねぇ? お人好しのユージンに適当に相手にされてるだけなのよ?ね?」

 止めの一発だった。涙があふれ出していた。

「ひくっ・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「リコ!いいか!」

 突然、祐二が怒鳴り始めた。クラス全員が、教室に入りかけた教師(原田)までもが注目する。

「いいか!俺はまだ言っていないことがある!何フェチか、好きな食いものは何か!誕生日はいつか!

そんなことよりもっと大事なことだ」

「・・・・・・?」

「確かに俺はお人よしだ。人付き合いではいやな顔を見せない用にしているつもりだ。舜にも・・・・・・そしてお前にもだ!」

「へっ?何それ?嘘でしょ?」

(・・・・・・祐二?)

「確かにお前はカワイイさ、カワイイよ。でもな、すまないがお前を好きにはなれない。なぜならな」

「・・・・・・・・・・・・」

 皆が固唾を飲んで次の言葉を待つ。

 そして祐二は舜を抱きよせ、

「俺は、俺は舜が好きなんだよ!大好きなんだよ!これがまだ言ってなかったことだ!」

 舜は顔を上げる。

(・・・・・・・・!)

教室は大歓声に包まれた。

「よく言った祐二!」

「んにゃろーかっけーぜ!」

「とんだ勘違いだったな!リコチャンよぉ!」

「卑怯なことするからじゃ!」

 と、居室奪還に歓喜する避難中の男子一同、

「祐二っ・・・・・・」

 涙を拭って舜は呼ぶ。

「悪かったな、あとで何でも、罰は受けてやる」

と祐二。

「くっ!」

 とだけ言ってリコは去っていく。

「よーし!席着け!」

 我がクラスの大勝利に原田も上機嫌である。涙ぐんですらいるように見える。

 午後の授業も皆興奮が覚めず。ほとんど授業になっていなかった。


余っていたコーヒーシュガーを一気食いして友人にかなり驚かれた作者こと甘党です。

幼いころ、ブルガリアヨーグルトについてくるグラニュー糖だけ食べていたこともあるという正に重度の甘党であります。オイシイヨ?

その代り代償として、コーヒーとか苦いものは一切飲めませんでして、ダ○ドーのブレンドコーヒー?すら飲めません。

 早くも将来が心配されております(糖尿病的な意味で)

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