序章
いわゆる「フツーの高校生」の舜は帰り道、体の不調を感じながらも帰宅。湯船につかり疲れを癒しているとついつい眠り込んでしまった。「ウボァァァァァ!?」とう声と共にたたき起こされる舜。 腰を抜かす親父と鏡に映っていたのは、何故か女の子になっている自分の姿だった
ある月曜日の朝、晴れ。目覚ましのベルが鳴る。
この部屋の主、高峰舜(たかみねしゅん)はそれを断腸の思いで止める。
「ちく、しょう・・・・」
追い出されるように渋々ベッドから降りる。そう、今日は月曜日彼が一番嫌いな曜日
舜はこの辺ではある程度名のある進学校、河原高校に通っているいわゆる優等生ではあるが
そんなことはなく「だるい」が口癖の根っからの怠け者である。なのでまた学校に行かなければなくなる月曜日はいつにましてだるく、機嫌が悪い。しかし、なんだかんだいってしっかり
学校へ行っているのはもちろん世間体、将来を考えてである。
いつも通りパンを2枚焼きながら着替え、髪の毛をセット、占いを見ながらパンを食べる
さて、さそり座は・・・・・・
「12位は、ごめんなさいさそり座のあなた。急な変化についていけずパニック・・・」
「うわ、なんのフラグだよ・・・・・・」
またいっそうだるさが増し時間になったのでまた渋々と家を出る。また、いつも通り
同じことの繰り返しの日々が始まる、はずだった。
いつも通り電車でおっさんらに揉まれ、自転車でのろのろ登校もちろん時間ギリ、またいつも通り階段のところで、
「おい舜、遅刻するぞ、あと1分40」
担任の原田(先生)が忠告する。
「おーっす」
おはようございますが普通だが面倒なので極力省略して余計なツッコミ(挨拶しろ系統)を回避、あとは時間自分の経験、歩幅、やる気を考慮しこのまま歩いていけるかを計算する。
「やべ・・・・」
ここは1階、我が教室は5階、走るほかなかった。 走るのはもちろんだるいことだが遅刻すればペナルティの漢字書き取り、居残り、部活遅刻、ひとりでメニューこなし・・・・
明らかに後者のほうが面倒である。ということで走る。舜はいつもこんな風に天秤にかけて物事を選択する筋金入りの怠け者なのだ。
「ま、間に合ったか?」
教室に滑り込むように入る、すると
「セーフだぜ、舜チャン」
長身、イケメン、茶髪気味の男がいう。こいつは木本祐二(きもとゆうじ)、まだ出会って1年も経っていないのだが親友と呼べる仲にある。みてくれは完璧なこの男、しかし若干のオタ傾向と下ネタ連発のせいでいろいろと損をしている哀れなやつだ。しかし女子からの人気は根強い・・ある意味。
「今日も一段とだるそうだな~」
「当たりめぇだ、なぜなら今日は・・・・」
わざと、タメを入れる。
『月曜日』
うん、やっぱりこいつは親友だ、心の友だ。祐二も舜に負けず劣らずの怠け者、宿題未提出者常連、週3回はある教師らへの謝罪という実績持ちだ。
チャイムが鳴る、朝のホームルームに備え席に着いた。
・・・・・・・・・・
あっという間に放課後になった。なぜなら今日はテスト明けでほとんどの教科がテスト返却だったので、何もせず寝ていたからである。
「あーあ、部活か」
舜は陸上部に所属している。我が河原高校陸上部は県内でもトップレベルの強さを誇る名門である。が、そんなこと知ったことではない舜は休みの極端に少ない部活動に苦悩していた。
「おい、今日は部活ないんじゃないのか?」
頭を抱えている俺に祐二が話しかけてきた、どうやらつぶやきが聞こえたらしい。
「そうだ、そうだった! やった!うぉぉぉ」
ガッツポーズをとる舜、これに勝るうれしい事は無い。
「じゃ、帰ろうぜ~」
と、祐二。
「おう。」
珍しく満面の笑みで答えると2人でさっさと帰った。
電車から降りあとは家まで歩くだけになった。授業無し、部活無しのラッキーな日に舜は満足していた。今日も何も起こらずいつも通り終わるはずだったのだが、
「ん? くっ・・・・!」
突然めまいがして舜は道端に座り込んだ。 どうしたんだろうか、まぁ2月まで皆勤だったから疲れは溜まっているのかもしれないが・・・ と考えているとめまいは治まった。
「ん、何なんだいったい・・・・」
ということで、疲れているようなのでさっさと帰ろうとした。今までにない違和感を感じながら。
どうもです。作者の甘党です(´∀`)
最後まで読んで下さった方もそうでない方も、このページを開いて下さったことにまず
感謝です。 初投稿なのでダメなところばかりだと思いますが
お付き合い願いたいと思います。