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異世界で夢を叶えたい

とある詐欺師のその後

作者: KUNY
掲載日:2026/04/16

異世界で夢を叶えたい

https://ncode.syosetu.com/n6099ix/

221話 222話の佐々木拓郎を騙した詐欺師の話です

この詐欺師がどうなったか…ご覧下さい

俺は人を騙して金を奪う そう…詐欺師だった、

過去形になっているのは1ヶ月以上前に起きた出来事を堺に

悪事を働くことが怖くて怖くて…怖くて怖くて…

今でも水や炎を見る度にフラッシュバックされてしまうほど

あの出来事は…この世の生き地獄だった。


どうしてその出来事に遭遇したかと言えば

ある男…佐々木という人のよさそうな男だったが

そいつが自分の夢だからということで

勤めていた会社を退職して退職金を元に

喫茶店を開きたいという相談を受けたことがはじまりだ。

もちろん俺にとっては…()()()()でしかなく

真摯に相談に乗る振りをしつつ佐々木から退職金をだまし取る手はずで

数ヶ月にわたり付き合っていて…あの愚か者は

俺が詐欺を働こうとしていることすら気づかず

まんまと退職金をあいつからだまし取った。


今思えば…佐々木に関わったことが地獄のはじまりになったのだろう。

今だってそうだ。

いろんな奴からだまし取った金でマンション暮らしはしているが

あの日から部屋に閉じ籠もる時間が増えている。

佐々木から金をだまし取った数日後だが夜の10時過ぎになるのか?

突然、目の前の風景が切り替わった。

俺は今まで仙台市内にあるバーで飲み終わって帰り道を歩いていたはずだが

それが突然どこかの部屋の中にいた。

頭が混乱しているまま…誰かが俺を掴んで

部屋の中にある扉をくぐって無理矢理連れて行かされた。

抵抗するも相手の力が強すぎるのか

抵抗空しくどこかの地下へ連れて行かれると

天井から逆さづりにされた。

恐ろしいのはここからだった…どこから出しているのかわからないが

俺を連れて来たであろう7歳のガキが

高温の火の玉を頭の近くに出すと俺を火炙りしてきた。


「あつっ…あつい…あつい」


必死に両手をバタバタと動かしながら

腹筋を使ってできるだけ火の玉から離れようともがいてしまう。

そんな俺をガキはゴミを見るような顔をして話しかけてくる。


「おい ゴミ」

「な、なんだよ 俺をこんなところに連れてきて」

「お前が…このおじさんからだまし取った金はどうした?」


ゴミを見るような顔でゴミと言われるのも

無性にはらたってガキの言葉に言い返してやると

ガキはさらに強めに火の玉の温度を上げたようだ。

その上で近くにいた誰かを見ながら俺に問いかけてきたので

俺はそっちの方を見ると佐々木の姿があった。


「な、なんで…ここにいる?」


動揺してしまいながら俺は佐々木に問いかけると

佐々木は怒りに震え上がりながら俺に問い返してくる。


「お前ぇ…わしの金どうした?」

「ふん とっくに使ってるわ 騙される方が悪いんだよ バカ」


金のこと言われたのでとっくに使ったと言い返してやったが

それを受けるとガキが佐々木に話しかけてきた。


「おじさん こんなゴミなんだから生かしておいても無駄だよ?」

「それはそうだが…」


ガキと佐々木がこんな会話をしていたが

このガキは俺のような詐欺師はゴミ扱いしているし

生かしておいても無駄という口ぶりに恐怖を覚えてしまう。

た、確かに俺のような悪党は一般人にとっては

ゴミクズで邪魔者でいらない人間なんだろう。

俺だって…ガキの頃から悪党していたわけではなかった。

周りよりは頭は切れる方だったし

あほどもからだまし取って楽して暮らすことに

味を占めてしまって…今にいたる。

だからといって俺だって死にたくない。

生きる権利もあるはずだ。

そんなことを考えているとガキが今度は水の球を作り出したかと思うと

それを俺の顔に覆い被せてきた。


「ごぼごほごほごぼごほ…」


あまりに突然で息を止めることも出来ず

水の球の中に息を吐き出してしまったが

数秒でやめてくれると思ったらやめてくれずに

30秒以上…水も飲み込んでしまっているし

息もできない溺れてる状態だ。

意識を失いかける時に水の球が消えてなくなった。


「げほっ…げほげほけほっ…」


水の球が消えたので口に入っている水を吐き出しながら

咳をしながら息をする。

すると…すぐさま水の球が再び俺の顔を覆った。

火の玉で炙られながら水の球で顔を覆われる。

その繰り返しを延々とされ続ける。

やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて

やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて

やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…やめて…


精神崩壊しそうで終わりのない生き地獄を味わっている感じで

もう頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。

俺の気持ちなんてどうでもいいかのように

ガキは延々と水の球を等間隔に出したり消したりを繰り返している。

火の玉で炙られ続けている状態だから

全身汗びっしょりで火傷もしているかもしれない。

火の玉から逃れたいがために腹筋をしているから

腹も痛くなっている。

もうやめてほしい 許してほしい 悪事なんて働かないことを誓うから

頼むから解放して欲しい。

死にたくないと思いつつも…この生き地獄なら

死にたくなってきてしまう。

死にたくない 死にたい 二つの相反する感情が

ごちゃごちゃに入り交じっていて心の中は滅茶苦茶だ。

こんなことになるなら…佐々木に関わらなければ

今更ながら後悔してしまう。

佐々木の方をちらっと見ると俺を見ながら

同情している顔になっている。

でも、佐々木に話しかける余裕もない。

ガキの方はいつでも俺を殺してもいいような表情だった。

なぜ、このガキは詐欺師をそこまで憎んでいるんだろうか?

詐欺師だけではないだろう?

どことなく悪党すべてを憎んでるように見えた。

このガキは…なんなんだ?

7歳にみえるのに中身が大人にみえてしまう。

一体こいつはなんなんだ?

火の玉や水の球をいとも簡単に作り出していること自体

普通の人間じゃない。

ここは魔法の世界か?

それにしたって佐々木もいる。

意味がわからない。

こんな化け物に捕まって生き地獄を受けされて

この地獄みたいな時間がいつまで続くのか

わからなくて息も苦しくてあつくて不安で

もうやめて欲しい…


延々と続くかに思えた水攻め、火炙りが終わりを迎えると

天井から逆さ釣り状態からおろされた。


「げほっ…げほげほっ…もう…やめて 許して

 なんでも言うこと聞きますから」

「言うことですか?」

「お願いだから…もうやめて」


俺は息を整えながらガキに命乞いをするかのように言うが

ガキは俺を睨み付けながら詐欺師の言うことなんか

信用してないかのように問いかけてくる。

なにを言っても信用されないんだろうという気持ちになるが

俺が今までやってきたことを考えたら

当たり前かもしれない。

それでも泣きながら命乞いをした。


「謝ってすむなら警察なんていらないですよね?

 もっとも…警察も信用出来ませんけどね」

「なっ…」


ガキは俺にそう言ってくる。

思わず絶句してしまう。

確かに謝ってすむなら警察なんていらない。

それどころか警察も一部の権力者の言いなりになる場合もある。

事件をもみ消したり組織の上の奴からの圧力で

動けない奴もいる。

ガキの言うとおりだ。

警察すら信用ならない…そうかもしれない。

だから…俺は今こんな状態になってるんだろうと

悟ってしまった。


「あのぉ…やり過ぎではないでしょうか」


佐々木が俺とガキを見ながら青ざめていってくる。

佐々木からしたら俺は憎たらしい詐欺師だろうに。

それなのに俺を憐れむ表情になっているのは

端から見ても地獄だったのだろう。


「こんなゴミどもは改心なんてしないんだから

 徹底的にやった方がいいんですよ」


佐々木の言葉にガキが俺を睨んで言う。

改心なんてしない…か。

俺らのような悪党に対して…ここまで不信感を持っているのだろうか?

改心しない連中は確かに多い。

でも、ここまで生き地獄を味わってしまうと

心が折れてしまう。

こんな地獄…二度とごめんだ。


「も、もう…許して…」


許してほしくて許してほしくて力なく言う。


「今までどれくらい詐欺をやりましたか?」

「………たくさん」

「おじさんのときが初犯ではないですね?」

「はい」


ガキの問いかけに力なく答える。


「ならば…繰り返すね と言うことは生かしておくだけ無駄ですよね?」

「ひっ…い、いや…いやや…死にたくない…死にたくない…死にたくない」


ガキは俺の返答を聞くと「ほらな?」と言う表情になり

追い打ちを掛けるように言葉を続けた。

殺される 殺される 殺される 殺される 殺される…

心の中で警鈴が響いたから必死に暴れながら死にたくないと連呼してしまうと

ガキはいらついたかのように俺を蹴り付けてきた。

ガキにしては力が強い。

かなり痛かった。


「あばれんな おい」

「ひっ おねがいです おねがいですから…」

「何の罪のない人を騙して金を取って…のうのうと暮らす?」


蹴られたあとでガキが俺を睨みながら

暴れんなと言うから…怖くて仕方なくて…おねがいですを

連呼してしまうけれどガキはさらに言葉を続けてくる。

確かに罪のない人から金をだまし取ってることが多かった。

その金で楽していい暮らしをしていた。

このガキの言うとおりだ。

ガキからしたら俺のようなゴミは心底許せない対象なんだろう?

そしてガキは今までよりも大きな火の玉を作りだしてきた。

それを見て青ざめていき謝り続けてしまっていく。

謝ってももうだめかもしれないけど…怖くて仕方なくて

謝るしかないと思った。


「ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい

 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい

 ………」


何回も何回もごめんなさいを必死に言葉にする。

泣きながら震えながら念仏を唱えるように謝り続けた。


「いかしてあげましょうか?

 マーカーでチェックはつけておきますので

 まだ犯罪をやらかしてみなさい

 そのときは即死ですからね? いいですね?」

「はい もうしません ごめんなさい ごめんなさい…」


ガキは俺の方を見て火の玉を消すと再び話かけてきた。

どうやら生かしておいてくれるということになった。

殺されなくてよかったが恐ろしいことに

犯罪をやった場合は即死ということになるらしい?

嘘かほんとかわからない。

でも、このガキならやりかねない話だと思った。

いとも簡単に魔法を使っているわけだから

おそらく出来ることなんだろう。

それを考えるとさらに怖くなっている。


「これで犯罪は起こさないはずだと思います

 もっとも…犯罪を働いた瞬間に即死を発動させるようにしておきますけどね

 それと…このゴミと連んでいる犯罪者どもも巻き込んで即死するように

 設定しておきましょう」


さらに俺を睨み付けながらますます怖いことを言ってくる。

犯罪を働いた瞬間には即死だの

しかも俺だけではなく…俺に関わってくる悪党も巻き込むとか?

ごきぶりホイホイみたいな仕様だと思った。

自分から犯罪しなくても仕事を持ちかけてこられたら俺は死ぬのか?

いやだ いやだ いやだ………

頭の中がグルグルとガキの言葉が何回も繰り返されていた。

俺が放心状態になっている間に

いつの間にか元いた場所に戻されていた。


「いいですね?」

「ひっ 許して」

「二度と詐欺とかしないことを誓いますか?

 仲間の犯罪者とも二度と共犯もしませんか?」

「し、しません 誓います 誓います 誓います」

「破ったらいいですね?」


そしてガキが俺を見て念を押すように言ってくる。

こいつは本気だ。

ふたたび犯罪を犯したら殺される。

必死に誓いますを連呼してガキに許しを請う。

そのあとガキは俺を離したから

俺はふらふらと歩きながら家に帰っていった。


家への帰り道の記憶も家に帰って

どうやって寝たかも覚えていないが

翌日の夕方になると目が覚めて起きた。

身体を見ると火傷の痕がちりばめられていた。

夢でないことが物語っている。


【いかしてあげましょうか?

 マーカーでチェックはつけておきますので

 まだ犯罪をやらかしてみなさい

 そのときは即死ですからね? いいですね?】


ガキの言葉が思い起こされると恐怖で震えてしまう。

そんなところに携帯が鳴り響いた。

ビクッとしつつも携帯をとり電話に出る。


「岸田ぁ 今いいか?」


電話の声の主は犯罪者仲間からだった。

よりによって…いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ。


「な、なんだ?」

「ん? 声が震えてるけど…どうした?」

「なんでもない 平気だ それで用事か?」

「あぁ…ちょっと飲みに来いよ」

【飲みにか…」

「あぁ…話もあるが…いつものところだ」

「わ、わかった」


俺はそいつに誘われて行きつけのバーに向かう。

仕事(犯罪)の話もあるのかと不安になるが

話を聞くだけで即死されることはないだろうって

楽観視して向かった。

バーに着くと…そいつはすでにいたようだ。

体格がごつくてスキンヘッドの頭のいかにも悪役という感じの外見だ。

俺は頭を使うタイプだからそいつは

金のためなら殺しもする根っからの悪だったりする。

他にも数人犯罪仲間が来ていて大きな仕事なのかもしれないと

直感してしまう。

俺は席に着いて酒を飲みながら話を聞くことにした。


「なぁ 次の獲物がみつかったぞ

 岸田はいつも通りターゲットに近づけ」


やはり仕事の話だった。


「ごめん 足洗うことにした」

「「「なにを言ってる?」」」


俺の言葉にそいつらが驚いたように俺を見る。


「らしくねぇ いいから付き合え」

「むり むり むり むり むり むり………」


俺は震えながら言う。


「おい なにがあった おかしいぞ? 岸田」

「地獄を見た」

「「「地獄?」」」

「がはは 地獄だぁ? そんなもんは

 俺たちに絡まれたターゲットの方だろ なぁ」


がたいのでかいそいつが周りを見ながら笑いながら言うと

周りも頷きながら笑い飛ばしている。


「なぁ いいから付き合え」

「死んでもいいのか? 俺だけでなくおまえらもだぞ?」

「はぁ…そんなのありえねーだろ 呪いか? 気にすんなって」


そいつは呆れなから俺を見た。

そして気を取り直して仕事の内容を語り始めたところで異変が起きた。

カタンと…そいつが糸が切れたようにテーブルに崩れ落ちた。

そいつだけでなく周りにいた仲間達も同様に

全員カタンと崩れ落ちるように倒れてしまった。

一緒にいた周りのホステス嬢が一斉に悲鳴を上げる。


「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」

「し、死んでるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」


誰かが指を差して叫ぶ。

俺はガタガタと震えて青くなりつつ逃げ出して家に戻り

鍵を掛けてカーテンを閉めて真っ暗にして毛布にくるまりながら震えてしまう。

数日後に警察も俺のところにやってきた。

重要参考人として事情聴取されることになったが

そもそも検死結果が原因不明らしい。

毒物検出もされなかったという話だ。

その事実を耳にして俺は改めて…あの坊主頭のガキを思い浮かべる。

そうだ。

あいつは【このゴミと連んでいる犯罪者どもも

     巻き込んで即死するように設定しておきましょう】と言っていた。

きっと今回の死亡原因はこれなんだろう。

俺は青くなって事情聴取中に錯乱状態に陥ってしまうと

刑事達は取り押さえながら落ち着かせようとしてくれた。

数時間ほど錯乱状態が続いたので精神病院に運ばれそうになったが

なんとか落ち着いて病院には行かずにすんだ。

もういやだ…犯罪なんて二度としない。

死にたくない 死にたくない 死にたくない…

そう思いながら携帯を変えて犯罪者仲間の連絡先などもすべて消去した。

心を入れ替えて真面目に働こうとしつつ

毎日…坊主の言葉に怯えながら過ごす日々が続いてる。

そんな中 12月になるが日本中でとんでもないニュースが流れた。

爆発事故で奇跡が起きたという話だ。

俺はそれを見てますます…あの時の出来事がほんとなんだろうと確信した。

この世界ではない別の世界の人間が

こちらの世界にやってきているんだろう。

そうじゃなければ魔法なんてニュースにならない。

俺はあらためて…二度と犯罪をしないことを誓うことにする。

もし犯罪を犯そうとしたら

その瞬間に死ぬことになるのだから。


佐々木はどうしているのだろうか?

気になるが…あいつの近くに行けば…坊主がいるだろうし

それを考えたら…忘れた方かいいだろう。

真面目に働いて…お金は募金にでも入れた方がいい。

騙した人たちに返すというのも手だろうが

それをすると足がつきそうだ。

…いや、刑務所暮らしの方が良いのかも知れないな。

返せる金額は返していこう。

それで刑務所に入れられるなら…それでもいい。

犯罪に手を染めて死ぬよりはまだいい………………


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